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2025.09.09

なぜ猫は夜になると活発になるのか?夜行性行動の理由と対処法

夜中になると愛猫が急に走り回ったり、大きな声で鳴いたりして眠れない経験はありませんか? 猫が夜に活発になると「飼い主さんの睡眠不足」「近所迷惑」など、生活にさまざまな支障をきたすことも。夜間の活動が活発になる時期は、愛猫の習性を理解した適切な対処法で夜行性行動を改善してあげましょう。
そこで今回は、「猫が夜に活発になる理由」や、「夜行性行動への効果的な対処法」「快適な夜を過ごすためのコツ」についてご紹介します。

🐱猫が夜に活発になる理由

猫にとって夜間の活動は自然な行動ですが、室内飼いの場合は飼い主さんの生活リズムと合わないことが多いですよね。だからといって叱ったり無理に静かにさせようとしても、愛猫にストレスを与えてしまいます。
猫の夜行性行動には、本能的な理由があるのです。
猫が夜に活発になる理由とは、以下のようなものです。

・野生時代の狩猟本能が残っている
・薄明薄暮性(明け方と夕方に活動する)の動物である
・日中の運動不足やエネルギーの発散不足
・生活リズムが人間と異なる
・縄張り意識による巡回行動
・退屈やストレスによる問題行動

飼い主さんは愛猫の本能を理解した上で、適切な対処法を実践しましょう。
次は、「夜行性行動への効果的な対処法」を見ていきましょう。

🐱夜行性行動への効果的な対処法

愛猫には、夜中でも安心して過ごしてもらいたいし、飼い主さんもゆっくり眠りたいですよね。
以下のような対処法で、愛猫と快適な夜を過ごしましょう。

日中の運動量を増やす

「日中の運動量を増やす」は、手軽にできて猫の夜行性行動を抑制する効果的な対処法です
猫は昼間に十分な運動をしてエネルギーを消費すれば、夜はぐっすりと眠りやすくなるので、「日中の運動量を増やす」ことは夜間活動の改善に最適です。

「日中の運動量を増やす」は、愛猫に猫じゃらしやレーザーポインターなどで遊んであげるだけ。
このときに使用するオモチャは、「狩猟本能」を刺激する、猫が夢中になれる動きの速いものを選んでください。

「日中の運動量を増やす」は、以下のような手順で行いましょう。
・愛猫が最も活発になる時間帯(朝夕)に遊んであげる
・猫じゃらしやオモチャで狩猟本能を刺激する遊びをする
・15~20分程度の集中した遊び時間を数回設ける
・遊んだ後は「捕獲成功」として、オヤツを少量あげる

以下は、「日中の運動量を増やす」の注意ポイントです。
・オヤツをあげすぎない
・猫が疲れすぎないよう、適度な休憩を挟む
・愛猫が興奮し過ぎてしまったら、すぐに遊びを止めてクールダウンさせる

環境を整える

猫の夜行性行動への対処として、「環境を整える」こともお勧めです。
飼い主さんが快適に眠るためには、愛猫が夜中に静かに過ごせる環境作りが欠かせませんよね。
夜間の「環境を整える」には、下記のような工夫をお勧めします。
・夜間専用のオモチャ
・音の出ない知育玩具やパズルフィーダー
・爪とぎやキャットタワーの設置

「環境を整える」は、以下のような手順で行いましょう。
・夜間用の静かなオモチャを愛猫に見せて慣れさせる
・音が出にくい場所にキャットタワーや爪とぎを配置する
・寝室とは別の部屋に愛猫の夜間スペースを作る
・適切な温度と湿度を保つ 以下は、「環境を整える」の注意ポイントです。
・愛猫が安心できる隠れ場所を確保する
・愛猫が夜間に集中できるように、人の出入りが少ない場所を選ぶ
・危険な物は片づけ、猫が安全に過ごせるスペースにする
・窓際に外を見られるスペースを作って、縄張り確認欲求を満たす

生活リズムを調整する

「生活リズムを調整する」も、猫の夜行性行動を改善する効果的な対処法です。
生活リズムとは猫の食事や睡眠のタイミングのことですが、「生活リズムを調整する」は夜間の活動を抑制する簡単な方法なので気軽に始めてみましょう。
「生活リズムを調整する」には、以下のような方法があります。

・食事時間の調整=夜遅い時間にメインの食事を与え、食後の満足感で眠りやすくする
・照明の管理=夜間は部屋を暗くして、朝は明るくして体内時計をリセットする
・遊び時間の調整=就寝前1~2時間前に激しい遊びを行い、その後はクールダウン時間を設ける

以下は、「生活リズムを調整する」の注意ポイントです。
・愛猫が慣れるまで時間がかかることを理解し、焦らない
・急激な変化は避け、徐々にリズムを調整していく
・一貫性を保ち、毎日同じタイミングで食事や遊びを行う

いずれの方法でもオヤツを活用すると猫の行動を誘導しやすくなりますが、あげ過ぎには注意しましょう。
次は、猫が安心できる「快適な夜間環境」の作り方を見ていきましょう。

🐱快適な夜間環境

夜中でも愛猫が落ち着いて過ごせる環境を作ってあげたい! 以下は、そんな飼い主さんと愛猫にお勧めの夜間環境作りです。

静かな遊び場の提供

夜間の活動エネルギーを発散させるため、静かな遊び場を提供することが大切です。音の出ない知育玩具やパズルフィーダーなら、夜中でも近所迷惑にならずに猫が楽しめます。
また夜間専用のオモチャを用意することで、愛猫も「夜の時間」として認識しやすくなりますよ。

快適な睡眠環境

猫の夜行性行動を抑制するために、快適な睡眠環境を整えることもお勧めです。近ごろは温度調節機能付きの「猫用ベッド」や、安心感を与える「ドーム型ベッド」も増えてきました。
快適な寝床があれば猫も安心して眠りやすくなり、夜中に歩き回る行動も減ることが期待できます。

🐱愛猫と快適に過ごす夜のために

夜行性行動が続いて睡眠不足になると、愛猫にも飼い主さんにもストレスが溜まりやすくなります。愛猫の夜間活動が活発なときは、適切な対処法で猫の本能的な行動を理解しながらエネルギーを発散させてあげましょう。
愛猫の生活リズムを整えながら快適な夜間環境を作ると、飼い主さんとの信頼関係もさらに深められそうですね🐱

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