CAT
2025.05.27
愛猫の美しい被毛を保ち、健康的な生活をサポートするためには日頃のお手入れが欠かせません。 猫のブラッシングを怠ると「毛玉の形成」「皮膚トラブル」など、健康に悪影響を及ぼすことも。 特に長毛種や換毛期の時期は、愛猫の被毛と皮膚の健康を保つために定期的なブラッシングで毛玉やトラブルを予防してあげましょう。
そこで今回は、「猫にブラッシングが必要な理由」や、「適切なブラッシングの手順」「ブラッシングのコツ」についてご紹介します。
猫にとってブラッシングは被毛と皮膚の健康を保つために重要なケアですが、忙しい日々の中でついつい後回しにしてしまいがちですよね。 だからといって短毛種だから大丈夫と思っていても、愛猫にとってブラッシングは必要不可欠なお手入れです。 猫のブラッシング不足は、被毛や皮膚にさまざまなトラブルを引き起こしかねません。 猫にブラッシングが必要といわれる理由とは、以下のようなものです。
・毛玉の形成を防ぐ
・抜け毛を除去して毛球症を予防する
・皮膚の血行を促進し、健康を保つ
・ノミやダニなどの寄生虫を早期発見できる
・皮膚病や怪我の早期発見につながる
飼い主さんとのスキンシップでストレス軽減効果がある 飼い主さんは愛猫が健康的で快適な生活を送れるよう、定期的にブラッシングを行いましょう。
次は、「適切なブラッシングの手順」を見ていきましょう。
愛猫には、正しい手順でブラッシングを行って被毛と皮膚の健康を保ってあげたいですよね。 以下のような手順で、愛猫にとって快適なブラッシングタイムを過ごしましょう。
「事前準備」は、スムーズで安全なブラッシングを行うために重要なステップです。 猫は急な変化を嫌うため、「事前準備」をしっかりと行うことで愛猫がリラックスしてブラッシングを受けられます。 「事前準備」では、愛猫の毛質に適したブラシを用意し、静かで落ち着いた環境を整えることが大切です。 このときに使用するブラシは、「短毛種用」「長毛種用」など、愛猫の被毛タイプに適した安全性の高いものを選んでください。 「事前準備」は、以下のような手順で行いましょう。
・愛猫がリラックスしている時間帯を選ぶ
・静かで愛猫が安心できる場所を用意する
・毛質に合ったブラシや必要な道具を準備する
・愛猫に優しく声をかけながらブラシを見せて慣れさせる 以下は、「事前準備」の注意ポイントです。
・愛猫が嫌がる時は無理強いしない
・食事直後や興奮している時は避ける
・愛猫が普段過ごしている慣れた場所で行う
猫の健康維持として、「基本的なブラッシング」も重要です。 愛猫の被毛を優しくブラッシングしている飼い主さんの光景は、ペットショップなどでよく見かけますよね。 日常での「基本的なブラッシング」には、下記のような猫用のブラシをお勧めします。
・スリッカーブラシ(長毛種に最適)
・ラバーブラシ(短毛種に最適)
・コーム(仕上げ用として全ての猫種に対応) 「基本的なブラッシング」は、以下のような手順で行いましょう。
・愛猫の頭や首周りから優しくブラッシングを始める
・背中から腰にかけて毛の流れに沿ってブラッシングする
・胸やお腹など敏感な部分は特に優しく行う
・最後に全体をコームで仕上げる 以下は、「基本的なブラッシング」の注意ポイントです。
・愛猫が「基本的なブラッシング」に集中できるように、大きな音を立てない
・ブラッシング時間は5~10分程度にして、猫が嫌がる前に終わらせる
・力を入れすぎて皮膚を傷つけないよう優しく行う
「部位別ブラッシング」も、猫の被毛ケアに効果的な方法です。 部位別ブラッシングとは猫の体の各部位に合わせたケア方法のことですが、「部位別ブラッシング」は愛猫の特徴に合わせたお手入れなので丁寧に行いましょう。 「部位別ブラッシング」には、以下のような方法があります。
・顔周り=小さなブラシやコームを使って目や耳の周りを優しくブラッシングする
・足先=愛猫の肉球の間や爪周りも忘れずに丁寧にケアする
・しっぽ=しっぽの付け根から先端に向かって毛の流れに沿ってブラッシングする 以下は、「部位別ブラッシング」の注意ポイントです。
・愛猫が嫌がる部位は無理をせず徐々に慣れさせる
・敏感な部位は特に優しく、短時間で済ませる
毛玉ができやすい部位は念入りにチェックしながら行う いずれの部位別ブラッシングでもおやつを活用すると猫の協力を得やすくなりますが、あげ過ぎには注意しましょう。
次は、猫のブラッシングを成功させる「コツ」を見ていきましょう。
愛猫に嫌がられることなく、効果的なブラッシングを続けたい! 以下は、そんな飼い主さんと愛猫にお勧めのブラッシングのコツです。
成猫になってからブラッシングを始めるよりも、子猫の頃から慣れさせておく方がスムーズです。 子猫の時期は新しいことに対する適応力が高いので、ブラッシングを自然な日課として受け入れやすくなります。 また子猫の頃からブラッシングに慣れていれば、成猫になっても抵抗なくお手入れができるので、長期的な被毛と皮膚の健康維持に効果が期待できます。
猫のブラッシングは、毛質や季節に応じて適切な頻度で行うことが重要です。 短毛種なら週2~3回程度、長毛種なら毎日のブラッシングが理想的とされています。 特に換毛期には通常よりも頻繁にブラッシングを行うことで、抜け毛による毛球症の予防や室内の清潔さを保つことができます。
被毛の長さや質感、年齢や健康状態によって、愛猫に必要なブラッシングの方法や頻度は異なります。 愛猫の個性や体調に合わせて適切なブラッシングを行うと、被毛と皮膚の健康を効果的に維持できます。 愛猫とのブラッシングタイムを通じて密度の濃いスキンシップを重ねると、飼い主さんとの信頼関係もさらに深められそうですね!