室内飼いが増えた現代、運動不足や食べ過ぎで肥満になってしまう猫が増加傾向にあります。猫の肥満は「関節への負担」「病気のリスク増加」など、健康に深刻な影響を及ぼすことも。 愛猫の健康を維持するためには、適切な体重管理と必要に応じたダイエットが重要です。
そこで今回は、「猫の肥満が引き起こす健康への悪影響」や、「猫の適切な体重管理方法」「効果的なダイエット法」についてご紹介します。

🐱猫の肥満が引き起こす健康への悪影響

猫にとって適正体重の維持は健康管理の基本ですが、室内飼いや去勢・避妊手術後は太りやすくなってしまいがちですよね。だからといって「少しぽっちゃりしているだけ」と軽く考えていると、愛猫の健康に深刻な影響を与えてしまいます。
猫の肥満は、体のさまざまな部分に悪影響をもたらしかねません。猫が肥満になると起こる可能性のある健康への悪影響とは、以下のようなものです。
・関節や骨への負担が増加する
・心臓や呼吸器系に負担がかかる
・糖尿病を発症するリスクが高くなる
・肝臓の機能が低下しやすくなる
・免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなる
・麻酔のリスクが高くなり、手術が困難になる
飼い主さんは愛猫が健康的な生活を送れるよう、日頃から体重管理を心がけましょう。
次は、「猫の適切な体重管理方法」を見ていきましょう。

🐱猫の適切な体重管理方法

愛猫には、健康的で理想的な体重を維持してもらいたいですよね。 以下のような方法で、愛猫の適切な体重管理を行いましょう。

定期的な体重測定

「定期的な体重測定」は、猫の体重管理の基本となる重要な習慣です。猫の体重は季節や年齢によって変動するため、「定期的な体重測定」で変化を早めに察知することが大切です。「定期的な体重測定」は、愛猫を抱っこして体重計に乗り、飼い主さんの体重を引いて測定するだけ。
このときに使用する体重計は、できるだけ精度の高いデジタル式のものを選んでください。「定期的な体重測定」は、以下のような手順で行いましょう。
・週に1回程度、同じ時間帯に測定する
・愛猫を優しく抱っこして一緒に体重計に乗る
・測定結果を記録して体重の変化を把握する
・獣医師に相談する際の参考データとして活用する
以下は、「定期的な体重測定」の注意ポイントです。
・測定を嫌がる場合は無理強いしない
・食事前後で体重が変動するため、毎回同じタイミングで測る
・急激な体重変化があった場合は早めに獣医師に相談する

食事量の調整

猫の体重管理として、「食事量の調整」も重要なポイントです。愛猫の年齢や活動量に合わせて適切なカロリー摂取を心がける「食事量の調整」は、健康維持の基本ですよね。
室内での「食事量の調整」には、下記のような方法をお勧めします。
・キャットフードのパッケージに記載された給与量を参考にする
・1日分の食事を小分けにして複数回に分けて与える
・高カロリーなおやつは控えめにする
「食事量の調整」は、以下のような手順で行いましょう。
・愛猫の理想体重に基づいて1日の必要カロリーを計算する
・フードを正確に計量して与える
・食べ残しがあれば次回の量を調整する
・体重の変化を見ながら食事量を微調整する
以下は、「食事量の調整」の注意ポイントです。
・急激な食事制限は体調不良の原因となるため避ける
・愛猫が満足できるように食事回数を増やして少量ずつ与える
・食事時間は規則正しく、決まった時間に与える
・新しいフードに切り替える際は徐々に混ぜ合わせて慣らす

運動量の増加

「運動量の増加」も、猫の体重管理に効果的な方法です。室内飼いの猫は運動不足になりがちですが、「運動量の増加」で基礎代謝を上げることができます。
「運動量の増加」には、以下のような方法があります。
・キャットタワー＝高低差のあるキャットタワーを設置し、上下運動を促す
・おもちゃ遊び＝猫じゃらしやボール遊びで狩猟本能を刺激して運動させる
・フードパズル＝知育玩具を使って食事の際に体を動かす機会を作る
以下は、「運動量の増加」の注意ポイントです。
・愛猫の体力や年齢に合わせて無理のない範囲で行う
・怪我を防ぐため、安全な環境を整えてから運動させる
・関節に負担をかけないよう、滑りにくいマットなどを敷く
いずれの運動でも愛猫が楽しめるように工夫することが大切ですが、やり過ぎには注意しましょう。
次は、猫の「効果的なダイエット法」を見ていきましょう。

🐱効果的なダイエット法

愛猫が肥満になってしまった場合、健康的で安全なダイエットを行ってあげたい！
以下は、そんな飼い主さんと肥満猫にお勧めの効果的なダイエット法です。

ダイエット用フードの活用

市販のキャットフードには愛猫のダイエットに適したものもありますが、肥満の程度によっては専用フードが必要な場合もありますよね。
ダイエット用フードなら低カロリーで栄養バランスが調整されているので、猫が健康的に体重を減らすことができます。
また食物繊維が豊富に含まれているダイエット用フードなら、猫の満腹感も得られやすくなりますよ。

獣医師との連携

猫のダイエット法として、専門的な知識を持つ獣医師との連携も重要です。最近は肥満猫の増加に伴い、「猫専用のダイエットプログラム」を提供する動物病院も増えてきました。 獣医師の指導の下でのダイエットなら、愛猫の健康状態を考慮しながら安全で効果的な減量が期待できます。

🐱健康的な体重管理で愛猫の生活の質を向上

運動不足や食べ過ぎで肥満になると、愛猫の健康にさまざまな悪影響が起こりやすくなります。愛猫が太り気味になってしまったときは、適切な体重管理や効果的なダイエット法で健康的な体重に戻してあげましょう。
愛猫の体重を適正に管理しながら健康的な生活を送ると、飼い主さんとの幸せな時間もさらに長く続けられそうですね🐱