CAT
2025.12.29
愛猫の鳴き声や鳴き方がいつもと違うと感じたことはありませんか?
猫は言葉で気持ちを伝えられない分、鳴き声や鳴き方で自分の状態を訴えていることがあります。 いつもと違う鳴き声は、体調不良や心の不調のサインかもしれません。
そこで今回は、「猫の鳴き声や鳴き方がいつもと違うときに考えられる理由」や、「注意すべき鳴き声の変化」「対処法」についてご紹介します。
猫は体調不良や痛み、ストレスを感じているとき、鳴き声や鳴き方で飼い主さんにサインを送ることがあります。 普段から愛猫の鳴き声をよく観察していないと、異変に気づくのが遅れてしまうかもしれません。 猫の鳴き声や鳴き方の変化を見逃すと、病気の早期発見が遅れる可能性も。 猫の鳴き声や鳴き方がいつもと違うときに考えられる理由には、以下のようなものがあります。
・体調不良や病気による痛み
・発情期によるホルモンバランスの変化
・ストレスや不安を感じている
・加齢による認知機能の低下
・飼い主さんへの要求や甘え
飼い主さんは愛猫の健康を守るため、日頃から鳴き声の変化に注意を払いましょう。
次は、「猫の鳴き声や鳴き方がいつもと違うときに考えられる5つの理由」を詳しく見ていきましょう。

愛猫の鳴き声がいつもと違うと感じたら、どのような理由が考えられるのでしょうか。 以下のような理由で、猫の鳴き声や鳴き方が変化することがあります。
猫の鳴き声や鳴き方がいつもと違う理由として、体調不良や病気による痛みが考えられます。 猫は痛みを我慢する動物ですが、耐えられないほどの痛みがあると、いつもとは違う鳴き声で訴えることがあります。 具体的には、以下のような鳴き声の変化に注意しましょう。
・低くうなるような鳴き声
・か細く弱々しい鳴き声
・突然大きな声で鳴く
・鳴き声がかすれている
体調不良や病気が疑われる場合は、以下のような症状も一緒に現れることがあります。
・食欲不振や嘔吐、下痢 ・元気がなく、動きたがらない
・呼吸が荒い、苦しそうにしている
・排尿や排便の際に鳴く このような症状が見られたら、早めに動物病院を受診しましょう。
猫の鳴き声がいつもと違う理由として、発情期によるホルモンバランスの変化も考えられます。 未避妊・未去勢の猫は発情期になると、大きな声で鳴き続けることがあります。 発情期の猫の鳴き声は、以下のような特徴があります。
・赤ちゃんの泣き声のような大きな声で鳴く
・夜中に長時間鳴き続ける
・普段よりも甲高い声で鳴く
発情期の鳴き声は、異性の猫を呼び寄せるための本能的な行動です。 避妊・去勢手術を行うことで、発情期特有の鳴き声は抑えられます。 また避妊・去勢手術には、病気の予防や問題行動の軽減といったメリットもあるので、獣医師に相談してみましょう。
猫の鳴き声がいつもと違う理由には、ストレスや不安を感じていることも挙げられます。 猫は環境の変化や飼い主さんとのコミュニケーション不足により、ストレスを感じやすい動物です。 ストレスや不安を感じている猫は、以下のような鳴き方をすることがあります。
・短く「ニャッ、ニャッ」と繰り返し鳴く
・飼い主さんの後をついて回りながら鳴く
・落ち着きなく鳴き続ける
猫がストレスを感じる原因には、以下のようなものがあります。
・引っ越しや模様替えなどの環境変化
・新しいペットや家族が増えた
・飼い主さんとの触れ合いが少ない
・トイレが汚れている
愛猫がストレスを感じているようなら、原因を取り除き、安心できる環境を整えてあげましょう。
猫の鳴き声がいつもと違う理由として、加齢による認知機能の低下も考えられます。 シニア猫は認知症を発症することがあり、夜鳴きや意味もなく鳴き続けるといった症状が現れることがあります。 認知機能が低下した猫の鳴き声には、以下のような特徴があります。
・夜中に大きな声で鳴き続ける
・何もない場所を見つめて鳴く
・徘徊しながら鳴く
認知症の猫には、以下のような行動も見られます。
・昼夜逆転の生活になる ・トイレの場所がわからなくなる
・飼い主さんの顔を忘れてしまう
・同じ場所をぐるぐる回る
シニア猫にこのような症状が見られたら、獣医師に相談して適切なケアを受けましょう。
猫の鳴き声がいつもと違う理由には、飼い主さんへの要求や甘えもあります。 猫は「ごはんが欲しい」「遊んでほしい」「ドアを開けてほしい」など、さまざまな要求を鳴き声で伝えます。 要求や甘えによる鳴き声は、以下のような特徴があります。
・飼い主さんの顔を見ながら鳴く
・「ニャーン」と語尾を伸ばして鳴く
・鳴きながら飼い主さんにすり寄ってくる
ただし、猫の要求に毎回応えていると、鳴けば願いが叶うと学習してしまい、鳴き声がエスカレートすることも。 愛猫の要求に応えるときは、以下のような点に注意しましょう。
・鳴き声に反応しすぎない
・規則正しい生活リズムを作る
・遊びやスキンシップの時間を確保する
次は、「注意すべき鳴き声の変化と対処法」を見ていきましょう。

愛猫の鳴き声の変化の中には、すぐに動物病院を受診すべきものもあります。 以下のような鳴き声の変化が見られたら、早めに獣医師に相談しましょう。
猫の鳴き声に以下のような変化が見られたら、緊急性が高い可能性があります。
・突然鳴き声が出なくなった
・呼吸困難を伴う鳴き声
・排尿や排便の際に苦しそうに鳴く
・痙攣しながら鳴く
このような症状は、重篤な病気のサインかもしれないので、すぐに動物病院を受診してください。
愛猫の鳴き声の変化に気づいたら、以下のような対処法を試してみましょう。
・鳴き声の変化をメモしておく(いつから、どんな声か、他の症状はあるかなど)
・愛猫の様子をよく観察する
・ストレスの原因を取り除く
・規則正しい生活リズムを作る
・十分な遊びやスキンシップの時間を確保する
それでも鳴き声の変化が続く場合は、動物病院で相談することをお勧めします。

猫の鳴き声や鳴き方がいつもと違うときは、体調不良や病気、ストレスなどのサインかもしれません。 愛猫の健康を守るためには、日頃から鳴き声の変化に注意を払うことが大切です。 普段から愛猫とコミュニケーションを取り、鳴き声の変化に敏感になることで、病気の早期発見や適切なケアにつながりますね!