CAT
2025.12.25
室内で猫を飼っていると、観葉植物を置きたくても猫への影響が心配ですよね。実は多くの観葉植物には、猫が口にすると中毒症状を起こす危険なものが含まれています。猫が植物を口にしてしまうと「嘔吐や下痢」「呼吸困難」など、命に関わる症状を引き起こすことも。猫と一緒に暮らすお部屋には、猫に安全な植物を選んで育てましょう。
そこで今回は、「猫にとって危険な植物」や、「猫のための安全な植物」「室内で育てられる猫に優しい植物の育て方」についてご紹介します。
猫と一緒に暮らす室内に植物を置く場合、猫に有毒な植物は絶対に避けなければなりません。 観葉植物の中には見た目が美しくても、猫が口にすると危険なものがたくさんあります。 だからといって知識がないまま植物を選んでしまうと、愛猫が中毒症状を起こしてしまいかねません。 猫にとって危険な植物には、以下のようなものがあります。
・ユリ科の植物(少量でも腎不全を引き起こす)
・ポトス(口内の炎症や嘔吐を引き起こす)
・アロエ(下痢や嘔吐の原因になる)
・スズラン(心臓に影響を与え、命に関わることも)
・チューリップ(嘔吐や下痢、よだれなどの症状が出る)
・アイビー(皮膚炎や嘔吐を引き起こす)
飼い主さんは愛猫が安全に暮らせるよう、室内には猫に優しい植物だけを置くようにしましょう。
次は、「猫のための安全な植物」を見ていきましょう。

愛猫と一緒に暮らしながらも、室内でグリーンを楽しみたいですよね。 以下のような猫に安全な植物で、愛猫にも優しい癒しの空間を作りましょう。
「パキラ」は、猫に安全で室内で育てやすい観葉植物です。 パキラは丈夫で育てやすく、初心者にも人気があるので、猫を飼っている家庭でも安心して置くことができます。 「パキラ」は、明るい場所に置いて、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをするだけ。 このときに気をつけたいのは、直射日光を避け、風通しの良い場所を選ぶことです。 「パキラ」は、以下のような手順で育てましょう。
・明るい窓際など、適度な光が当たる場所に置く
・土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをする
・葉に霧吹きで水をかけて、乾燥を防ぐ
・春から秋にかけて、月に1回程度薄めた液体肥料を与える
以下は、「パキラ」の育て方の注意ポイントです。
・水のやりすぎは根腐れの原因になるので注意する
・冬場は水やりの回数を減らし、土が乾いてから数日後に水を与える
・猫が土を掘り返さないように、鉢の表面に石やバークチップを置く
猫に安全な室内植物として、「エバーフレッシュ」もお勧めです。 昼間は葉を広げて夜になると葉を閉じる「エバーフレッシュ」の姿は、猫のいる家庭でも楽しめる癒しのグリーンです。 室内での「エバーフレッシュ」には、下記のような育て方をお勧めします。
・明るい日陰に置く
・土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをする
・葉水を定期的に行い、葉の乾燥を防ぐ
「エバーフレッシュ」は、以下のような手順で育てましょう。
・レースカーテン越しの光が当たる場所に置く
・春から秋は土が乾いたらたっぷりと水を与える
・冬は水やりの頻度を減らす
・月に1~2回程度、薄めた液体肥料を与える
以下は、「エバーフレッシュ」の育て方の注意ポイントです。
・直射日光に当てると葉焼けを起こすので避ける
・冬場は室温が10度以下にならないように管理する
・水やりは季節に応じて調整し、土の状態をよく観察する
・猫が葉をかじらないように、手の届かない高い場所に置く
「キャットグラス」も、猫に優しい室内植物です。 キャットグラスは猫が好んで食べる草のことで、毛玉を吐き出すのを助ける効果が期待できます。 「キャットグラス」には、以下のような育て方があります。
・種まき=専用の土に種をまき、発芽するまで明るい場所で管理する
・水やり=土が乾かないように、毎日適度に水を与える
・置き場所=猫が自由に食べられる場所に置くが、食べ過ぎには注意する
以下は、「キャットグラス」の育て方の注意ポイントです。
・古くなった草は早めに新しいものに交換する
・猫が一度に食べ過ぎないように、量を調整する
・農薬や化学肥料を使わず、安全な方法で育てる
いずれの植物でも猫が土を食べないように注意し、万が一異変があればすぐに動物病院を受診しましょう。
次は、猫と暮らす部屋での「植物を置く際の注意点」を見ていきましょう。

猫に安全な植物を選んでも、置き方や管理方法には注意が必要です。 以下は、猫と暮らす室内で植物を楽しむ際の注意ポイントです。
猫に安全な植物でも、猫が土を食べたり、鉢を倒したりする可能性があります。 高い棚の上や吊り下げ式のプランターを使うなど、猫が簡単に触れられない場所に植物を置きましょう。 また、猫は予想外の場所にもジャンプできるので、完全に手の届かない場所を選ぶことが大切です。
猫と一緒に暮らす室内では、植物の健康状態を定期的に確認することが重要です。 枯れた葉や落ちた葉は猫が口にする可能性があるので、こまめに取り除きましょう。 また土の状態や虫の発生にも注意し、猫が植物に興味を示しすぎていないか観察することも大切です。

猫にとって危険な植物を避け、安全な植物を選ぶことで、愛猫と一緒にグリーンのある暮らしを楽しめます。 愛猫が安全に過ごせる室内環境を整えながら、猫に優しい植物で癒しの空間を作りましょう。 愛猫と植物に囲まれた快適な室内で過ごす時間は、飼い主さんにとっても心安らぐひとときになりそうですね!