CAT
2026.05.21
猫は1日の多くの時間を毛づくろい(グルーミング)に費やす生き物ですが、度を超えたグルーミングは心身のトラブルのサインであることも。 過剰なグルーミングが続くと「脱毛や皮膚炎を引き起こす」「ストレスや病気が隠れている」など、愛猫の健康に深刻な影響を及ぼすことがあります。 愛猫のグルーミングが気になり始めたら、その原因と適切な対処法を知っておくことが大切です。
そこで今回は、「猫にとっての毛づくろいの役割」や、「過剰なグルーミングのサイン」「気になるときの対処法」についてご紹介します。

猫にとって毛づくろいは日常的な行動のひとつであり、健康維持に欠かせないものです。 しかし、毛づくろいにはどのような役割があるのか、意外と知らない飼い主さんも多いのではないでしょうか。 猫が毛づくろいをする理由は、ただ清潔を保つだけではありません。 毛づくろいが猫にとって持つ主な役割は、以下のようなものです。
・被毛や皮膚を清潔に保つ
・体温調節をする
・血行を促進する
・ノミやダニなどの寄生虫を取り除く
・リラックス効果を得る
・社会的なコミュニケーションを図る(アログルーミング)
毛づくろいは猫にとって心身のバランスを整える大切な行動ですが、度が過ぎるとトラブルの原因になることもあります。
次は、「過剰なグルーミングのサイン」を見ていきましょう。

愛猫の毛づくろいが増えてきたと感じたら、以下のようなサインが出ていないか注意深く観察してみましょう。 過剰なグルーミングが続いている場合、次のような変化が体に現れることがあります。
「脱毛・薄毛」は、過剰なグルーミングが引き起こす代表的なサインのひとつです。 猫は舌の表面にある棘状の突起で毛をとかすため、同じ場所を何度も舐め続けると毛が抜けてしまいます。 「脱毛・薄毛」が見られる主な部位は、以下の通りです。
・お腹 、内股 、背中や腰の付け根
・前脚の内側
このような場所に毛が薄くなった部分や地肌が見えてきた場合は、グルーミングのしすぎが疑われます。 「脱毛・薄毛」を発見したときの注意ポイントは、以下の通りです。
・脱毛の範囲が広がっていないか定期的にチェックする
・皮膚に赤みや傷がないか合わせて確認する
・早めに動物病院を受診し、原因を特定する
過剰なグルーミングによる「皮膚トラブル」も、見逃してはいけないサインです。 舌で繰り返し舐め続けることで皮膚が刺激を受け、炎症や傷が生じることがあります。 「皮膚トラブル」が起きている場合、以下のような症状が見られることがあります。
・赤み、湿疹
・かさぶたや傷
・皮膚が分厚く硬くなる
・かゆみによる引っかき傷
「皮膚トラブル」を見つけたときの注意ポイントは、以下の通りです。
・患部を悪化させないよう、愛猫が舐めにくいよう工夫する
・獣医師の指示なく、人用の薬を塗らない
・症状が長引く場合はアレルギーや感染症の可能性もあるため、動物病院に相談する
次は、「過剰なグルーミングの主な原因と対処法」を見ていきましょう。
愛猫が過剰に毛づくろいをしている場合、その背景にはさまざまな原因が考えられます。 以下は、よく見られる原因と、それぞれの対処法です。
過剰なグルーミングの原因として最も多いのが、「ストレス・不安」です。 引っ越しや家族の変化、新しいペットの導入など、環境の変化が猫に精神的な負担を与えることがあります。 ストレスによる過剰グルーミングには、以下のような対処法が効果的です。
・環境の変化をできるだけ緩やかにする
・愛猫が安心して過ごせる隠れ場所を設ける
・遊びやスキンシップを通じて愛猫との時間を増やす
「皮膚疾患・アレルギー」が原因で、かゆみを感じた猫が過剰に毛づくろいをするケースも少なくありません。 食物アレルギーやノミアレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎などが疑われる場合は、早期の受診が重要です。 「皮膚疾患・アレルギー」への主な対処法は、以下の通りです。
・定期的なノミ、ダニ駆除を行う
・フードの原材料を見直し、アレルゲンとなるものを避ける
・動物病院でアレルギー検査を受ける

毛づくろいは猫にとって自然で大切な行動ですが、過剰になってきたと感じたときは心身のSOSである可能性があります。 愛猫の体に脱毛や皮膚トラブルが見られたり、グルーミングの頻度が明らかに増えたりしているときは、原因を探り、適切な対応をとってあげましょう。 日ごろから愛猫の様子をよく観察し、早めに気づいてあげることが、健やかな暮らしを守る第一歩になりますね!