CAT
2025.06.03
猫は冷静で独立した動物とみられがちですが、彼らもストレスを感じることがあります。では、何が猫のストレスの原因となるのでしょうか?また、愛猫の不安をどのように解消させることができるのでしょうか?
そこで今回は、猫がストレス(不安)を感じる原因と、その不安を和らげるための効果的な方法について解説します。
愛猫の幸せと健康を守るために、これらのポイントをしっかりと理解し、適切な対処を心がけましょう。
猫が不安やストレスを感じる原因として代表的なものを5つご紹介します。愛猫にストレスがかかっていないか判断する際に役立ててください。
猫は環境の変化に敏感な動物です。環境の変化の一例としてあげられるのが、新居への引っ越し・新しい家族が増える・ペットの追加などです。
「猫は家に付く」といわれるように、猫は家のなかに自身のナワバリを作っています。そのため、新居への引っ越しなどによる環境の急激な変化を不安やストレスに感じるようです。
ほとんどのケースでは、時間とともに環境へ適応していくため心配はありません。ただし、同居するペットが増える場合は例外です。
ペット同士の相性が合わないという状況が続くと双方に大きなストレスがかかってしまうため、その際は飼育する部屋を分ける、どちらかをケージに入れておくなどの対策を講じましょう。
猫は人間以上に優れた聴力を持つ動物です。具体的には、猫は約48Hz~85kHzの音を聞くことができますが、人間は約20Hzまでしか聞き取れません。つまり、猫は人間よりはるかに高い周波数の音を捉えることができるわけです。
そのため掃除機などの家電はもちろん、飼い主が音楽を大音量で聞いているだけでも、猫にとってはストレスになります。
大声も猫をビックリさせる要因となりますので、愛猫の近くでは大きな音を出さないよう注意してください。
安心して休むことができる場所がないのも、不安やストレスを抱える原因です。
猫は暗く狭い場所が好きな動物です。そのため、市販で販売されているドーム型の猫用ベッドなどを購入してみるのもおすすめです。
室内で飼育されている猫の多くはキャットタワーの上り下り程度しか運動する機会がなく、屋外で生活する猫と比べ運動量が少ない傾向にあります。
猫にとって運動は筋力や体力の強化だけでなく、日常のなかに刺激を取り入れるための大切な要素のひとつです。
自動で動き回るおもちゃをあたえる、猫じゃらしを用いて一緒に遊んでみるなど、室内でも楽しみながら運動できる方法はいくつもありますので、愛猫の性格にあった遊び(運動)を取り入れましょう。
病気やケガによる体の痛みから不安やストレスを感じることがあります。
猫の体調不良は出血などの目に見える症状だけではありません。ちょっとした行動の変化が病気やケガのサインとなっています。愛猫の様子を毎日観察し、違和感にすぐ気付けるようにしておきましょう。
猫の不安を解消させる方法をご紹介します。取り入れられるものからぜひチャレンジしてみてください。
猫は環境の変化に敏感です。家具の配置を頻繁に変えないようにし、猫が安心できる落ち着いた環境を保ちましょう。新しいペットや家族を迎える際は、愛猫が慣れるまで時間をかけて根気よく付き合ってあげましょう。
また、猫は安全な隠れ場所を必要とする動物です。そのため、箱やキャットハウス、棚の上など、猫が隠れられる場所をいくつか用意しておくことも大切です。
毎日猫と遊んであげることで不安やストレスを軽減できるだけでなく、運動不足も防げます。
運動不足は肥満などの生活習慣病に直結するため、病気を事前に防ぐという目的からも有効です。
突然の大きな音は猫を怖がらせる原因となります。静かな環境を保ち、騒音が発生しないよう注意してください。
掃除機をかける必要がある場合は、愛猫を別の部屋に移動させるなど、状況に適した方法で工夫してあげましょう。
猫の不安やストレスは健康問題に起因することがあります。定期的に獣医師の診察を受け、健康状態をチェックしましょう。
高齢になると病気やケガの発生リスクが高くなるため、半年に1回の頻度で健康診断を受けるのがおすすめです。
猫がストレスを感じる原因を理解し、愛猫の不安を解消するためには、彼らの気持ちに寄り添うことが必要不可欠です。
愛猫の行動や様子に注意を払い、安心してもらえるような環境を整えましょう。飼い主がストレスのサインに敏感になることで、愛猫の健康を守り快適な生活を支えることができます。
少しでもおかしいと感じたら、何が原因になっているのか考え、すぐに行動してください。ひとりで解決できない場合は、動物の専門家である獣医師などに相談しましょう🐱