CAT
2025.07.22
室内で植物を育てたいけれど、愛猫の安全が心配という飼い主さんも多いのではないでしょうか。 猫が有毒植物を摂取すると「中毒症状を起こす」「消化器系に悪影響を及ぼす」など、健康に深刻な問題を引き起こすことも。 愛猫と植物が共存する空間を作るためには、猫に安全な植物を選んで室内のグリーンライフを楽しみましょう。
そこで今回は、「猫が有毒植物を摂取した際の危険性」や、「猫に安全な室内植物」「植物を育てる際の注意点」についてご紹介します。
猫にとって植物は興味深い存在ですが、多くの観葉植物や花には猫に有害な成分が含まれています。 だからといって植物のある生活を諦める必要はありませんが、愛猫の安全を考えて植物選びは慎重に行いましょう。 猫の有毒植物摂取は、体にさまざまな悪影響をもたらしかねません。 猫が有毒植物を摂取すると起こる可能性のある症状とは、以下のようなものです。
・嘔吐や下痢を起こす
・食欲不振になる
・よだれを大量に分泌する
・呼吸困難や心拍数の異常が起こる
・けいれんや意識障害を起こす
・腎臓や肝臓にダメージを受け、重篤な症状に進行する
飼い主さんは愛猫が安全に過ごせるよう、室内には猫に無害な植物だけを置くようにしましょう。
次は、「猫に安全な室内植物」を見ていきましょう。
愛猫にも安心で、室内でも美しく育てられる植物で癒しの空間を作りたいですよね。 以下のような猫に安全な植物で、愛猫と共に緑のある生活を楽しみましょう。
「猫草」は、猫が安全に食べることができる代表的な植物です。 猫は本能的に草を食べる習性があるので、「猫草」は愛猫の自然な欲求を満たすのに最適です。 「猫草」は、市販の種子から簡単に育てることができ、猫が食べても全く問題ありません。 このときに育てる猫草は、農薬や化学肥料を使用していない、猫専用の安全性の高い種子を選んでください。 「猫草」は、以下のような手順で育てましょう。
・猫草専用の種子を水に一晩浸け、発芽を促進させる
・清潔な土に種子をまき、適度に水をあげる
・日当たりの良い場所に置いて、10~15cm程度まで成長させる
・愛猫が食べやすい高さになったら、自由に食べさせてあげる 以下は、「猫草」栽培の注意ポイントです。
・化学肥料や農薬は一切使用しない
・新鮮さを保つため、定期的に新しい猫草を栽培する
・愛猫が一度に大量に食べ過ぎないよう、量を調整する
猫に安全な室内植物として、「スパイダープラント」もお勧めです。 細長い緑の葉が美しく垂れ下がる「スパイダープラント」の姿は、室内インテリアとしても人気ですよね。 室内での「スパイダープラント」には、下記のような特徴があります。
・日陰でも良く育つ丈夫な植物
・空気清浄効果が高い観葉植物
・子株が次々と増える繁殖力の強い植物 「スパイダープラント」は、以下のような手順で育てましょう。
・明るい日陰に置き、直射日光を避ける
・土の表面が乾いたら、たっぷりと水をあげる
・子株が出てきたら、株分けして増やすことができる
・定期的に葉っぱの埃を拭き取り、清潔に保つ 以下は、「スパイダープラント」栽培の注意ポイントです。
・愛猫が葉っぱで遊びすぎないよう、高い場所に置く
・愛猫が「スパイダープラント」に興味を示すか様子を見る
・水やりは適度に行い、根腐れを防ぐ
・鉢が倒れないよう、安定した場所に設置する
「ボストンファン」も、猫が安全に過ごせる室内植物です。 美しい羽状の葉が特徴的な「ボストンファン」は、室内の湿度調整にも効果的な観葉植物として知られています。 「ボストンファン」には、以下のような栽培方法があります。
・高湿度=霧吹きで定期的に葉に水をかけ、湿度を保つ
・明るい日陰=直射日光を避け、明るい間接光の場所に置く
・適切な水やり=土の表面が乾いたら、底から水が流れるまでたっぷりと与える 以下は、「ボストンファン」栽培の注意ポイントです。
・愛猫が葉っぱを噛まないよう、猫の手の届かない場所に配置する
・乾燥を防ぐため、加湿器の近くやお風呂場近くに置く
・葉が黄色くなったら、古い葉を取り除いて新芽の成長を促す いずれの植物栽培でも愛猫の様子をよく観察することが大切ですが、過度な心配は不要です。
次は、猫と植物が共存するための「栽培時の注意点」を見ていきましょう。
愛猫の安全を守りながら室内で植物を育てたい! 以下は、そんな飼い主さんと愛猫にお勧めの栽培時の注意点です。
猫に安全な植物でも、栽培する場所や配置には十分な注意が必要です。 愛猫が植物にいたずらをしすぎると、植物が傷んだり鉢が倒れたりする危険性があります。 猫の手が届きにくい高い棚や吊るすタイプのプランターなら、愛猫も植物も安全に共存することができます。 また鉢が倒れても大丈夫なように、周囲に割れやすいものは置かないようにしましょう。
猫のための室内植物栽培として、化学肥料や農薬を使わない無農薬栽培もお勧めです。 市販の観葉植物用の土や肥料には、猫に有害な化学成分が含まれている場合があります。 有機肥料や天然の土を使用することで、万が一愛猫が土を舐めてしまっても安心な栽培環境を作ることができます。
猫に有毒な植物を室内に置くと、愛猫の健康にさまざまな悪影響が起こりやすくなります。 愛猫のお散歩や屋外活動が制限される室内生活では、安全な植物で癒しの緑あふれる空間を作ってあげましょう。 愛猫と安全な植物に囲まれて過ごす室内時間は、飼い主さんにとっても心安らぐ特別な時間になりそうですね🐱