CAT
2025.12.17
猫の健康を守るためには、毎日のエサ選びがとても重要です。 猫に必要な栄養素が不足すると「体調不良を起こす」「病気のリスクが高くなる」など、健康に悪影響を及ぼすことも。 愛猫の健やかな成長と健康維持のために、猫に必要な栄養素をしっかりと理解してエサを選びましょう。
そこで今回は、「猫に必要な栄養素」や、「猫のエサの選び方のコツ」「年齢別のエサ選びのポイント」についてご紹介します。
猫にとってバランスの良い食事は健康を保つために欠かせないものですが、どんな栄養素が必要なのか分かりにくいですよね。 だからといって適当にエサを選んでいると、愛猫が栄養不足になってしまいます。 猫の栄養バランスの偏りは、健康にさまざまな悪影響をもたらしかねません。 猫に必要な主な栄養素とは、以下のようなものです。
・タンパク質
・脂肪
・ビタミン
・ミネラル
・タウリン
・水分
飼い主さんは愛猫が健康的な生活を送れるよう、必要な栄養素をしっかりと理解しましょう。
次は、「猫のエサの選び方のコツ」を見ていきましょう。

愛猫には、栄養バランスの良いエサを選んで健康を維持させてあげたいですよね。 以下のようなポイントを押さえて、愛猫に合ったエサを選びましょう。
「総合栄養食」は、猫に必要な栄養素がバランス良く配合されたエサです。 猫の健康維持には栄養バランスが大切なので、「総合栄養食」は毎日の主食として最適です。 「総合栄養食」は、ペットフード公正取引協議会が定めた基準を満たしたフードのこと。 パッケージに「総合栄養食」と記載されているエサを選んでください。 「総合栄養食」を選ぶときは、以下のようなポイントに注目しましょう。
・猫の年齢やライフステージに合ったものを選ぶ
・原材料の最初にタンパク質源が記載されているものを選ぶ
・添加物が少なく、安全性の高いものを選ぶ
・愛猫の食いつきが良いものを選ぶ
以下は、「総合栄養食」選びの注意ポイントです。
・安すぎるフードは品質に問題がある可能性がある
・愛猫の体質に合わせて選ぶが、不安な場合は獣医師に相談する
・急にフードを変えると消化不良を起こすため、少しずつ切り替える
猫のエサ選びのコツとして、「高タンパク質のエサを選ぶ」ことも重要です。 猫は完全な肉食動物なので、健康維持には良質な動物性タンパク質が欠かせません。 高タンパク質のエサには、下記のような原材料が使用されています。
・鶏肉
・魚
・ターキー
・ラム肉
高タンパク質のエサを選ぶときは、以下のようなポイントに注目しましょう。
・原材料の最初に肉や魚が記載されているものを選ぶ
・粗タンパク質が30%以上のものを選ぶ
・肉副産物ではなく、良質な肉が使用されているものを選ぶ
・消化しやすい動物性タンパク質が使用されているものを選ぶ
以下は、「高タンパク質のエサ選び」の注意ポイントです。
・腎臓に問題がある猫には高タンパク質のエサは不向きな場合がある
・愛猫の健康状態を考慮してエサを選ぶ
・タンパク質の質も重視し、消化吸収率の高いものを選ぶ
・年齢や活動量に応じて適切なタンパク質量のエサを選ぶ
「適切な脂肪とカロリーのバランス」も、猫のエサ選びで重要なポイントです。 脂肪は猫のエネルギー源として重要ですが、バランスを考えて選ぶことが大切です。 「適切な脂肪とカロリーのバランス」を考えたエサ選びには、以下のような基準があります。
・粗脂肪=成猫用フードで9~15%程度が目安
・カロリー=室内飼いの成猫で体重1kgあたり約70kcalが目安
・オメガ3脂肪酸=皮膚や被毛の健康維持に役立つため、適度に含まれているものを選ぶ
以下は、「脂肪とカロリーのバランス」を考えたエサ選びの注意ポイントです。
・肥満気味の猫には低カロリーのフードを選ぶ
・活動量の多い猫や成長期の子猫には高カロリーのフードを選ぶ
・脂肪の質も重視し、動物性脂肪が使用されているものを選ぶ
いずれのエサ選びでも愛猫の体重や体型の変化を観察し、必要に応じてフードの量や種類を調整しましょう。
次は、猫の「年齢別のエサ選びのポイント」を見ていきましょう。

猫は年齢によって必要な栄養素やカロリーが異なるため、ライフステージに合わせたエサ選びが大切! 以下は、年齢別のエサ選びのポイントです。
子猫は成長期なので、成猫よりも多くの栄養素とカロリーが必要です。 子猫用のエサは高タンパク質・高カロリーで、成長に必要なビタミンやミネラルが豊富に含まれています。 生後12ヶ月までは子猫用のエサを与え、成長をサポートしてあげましょう。
成猫には、健康維持に必要な栄養素がバランス良く配合されたエサが適しています。 室内飼いの猫は運動量が少ないため、肥満に注意してカロリー控えめのエサを選ぶと良いでしょう。 成猫期は1歳から7歳頃までなので、この時期は体重管理を意識したエサ選びを心がけましょう。
シニア猫には、消化しやすく関節や腎臓の健康に配慮されたエサがお勧めです。 7歳以上の猫は代謝が低下するため、低カロリーで高タンパク質のエサを選びましょう。 また、シニア猫は歯が弱くなることもあるため、柔らかめのウェットフードと組み合わせるのも効果的です。

猫に必要な栄養素が不足すると、愛猫の健康にさまざまな悪影響が起こりやすくなります。 愛猫の健康を守るためには、栄養バランスの良いエサを選んで必要な栄養素をしっかりと摂取させてあげましょう。 愛猫の年齢や体質に合わせた適切なエサ選びで健康的な食生活を送らせると、飼い主さんとの幸せな時間もさらに長く過ごせそうですね!