CAT
2026.03.11
猫は「マイペースで独立心が強い」というイメージを持たれがちですが、実は飼い主さんへの愛着が深く、留守番が苦手な子も少なくありません。 分離不安症になると「過度な鳴き声」「粗相を繰り返す」など、猫の心身に深刻な影響を与えることも。 愛猫のサインを見逃さず、ストレスを和らげる適切なケアをしてあげましょう。
そこで今回は、「猫の分離不安症とは何か」や、「分離不安症のサイン」「症状を和らげる方法」についてご紹介します。
猫にとって飼い主さんは安心できる存在ですが、その絆が強すぎると留守中に強いストレスを感じてしまうことがあります。 だからといって「猫は一人でも平気」と思い込んで対処を怠ると、愛猫はどんどん不安を深めてしまいます。 猫の分離不安症は、心身にさまざまな悪影響をもたらしかねません。 分離不安症になりやすい猫の特徴とは、以下のようなものです。
・子猫のころから室内のみで育った猫
・一人っ子で飼われている猫
・飼い主さんと過ごす時間が極端に長い猫
・引っ越しや家族構成の変化など環境の変化を経験した猫
・もともと神経質で繊細な性格の猫
・保護猫など過去にトラウマを持つ猫
飼い主さんは愛猫のようすをよく観察し、分離不安症のサインを早めに察知してあげましょう。
次は、「猫の分離不安症のサイン」を見ていきましょう。

愛猫に分離不安症の傾向があるかどうか、日ごろのようすから確認してみましょう。 以下のようなサインが見られる場合は、分離不安症の可能性があります。
「過度な鳴き声」は、猫の分離不安症を示す代表的なサインのひとつです。 猫は通常それほど鳴かない動物ですが、分離不安症の猫は飼い主さんが外出する際や留守中に大きな声で鳴き続けることがあります。 「過度な鳴き声」には、以下のような特徴があります。
・飼い主さんが外出の準備を始めると鳴き始める
・帰宅後もしばらく鳴き続ける
・夜間や早朝に激しく鳴く
・近隣への騒音トラブルになるほどの声量で鳴く
以下は、「過度な鳴き声」への対処の注意ポイントです。
・鳴いているときに過剰にかまうと、鳴けば構ってもらえると学習してしまう
・外出前後のあいさつはあっさりと済ませ、特別なことのように見せない
・鳴き声が続く場合は、他の病気や痛みの可能性も考えて獣医師に相談する
猫の分離不安症のサインとして、「粗相・マーキング」も見られることがあります。 トイレのしつけができているはずの猫が、飼い主さんの不在中に布団や衣類の上で粗相をするのは、分離不安症によるストレスのあらわれであることが多いです。 「粗相・マーキング」には、以下のような特徴があります。
・飼い主さんのにおいが強い衣類や寝具の上に排泄する
・外出後に帰宅すると粗相が見つかる
・トイレ以外の場所に尿スプレーをする
以下は、「粗相・マーキング」への対処の注意ポイントです。
・叱ると猫がさらに不安を感じるため、粗相を見ても感情的に怒らない
・汚れた場所は消臭剤でしっかりにおいを消す
・泌尿器系の疾患が原因の場合もあるため、頻繁な粗相は獣医師に相談する
「過度なグルーミング・自傷行為」も、猫の分離不安症に見られる深刻なサインです。 猫はもともとグルーミングをよく行う動物ですが、ストレスが強くなると特定の部位を舐め続けて脱毛や皮膚炎を引き起こすことがあります。 「過度なグルーミング・自傷行為」には、以下のような特徴があります。
・お腹・内股・尾の付け根など同じ部位を執拗に舐め続ける
・舐め壊しによって皮膚が赤くただれたり脱毛が起きたりする
・飼い主さんが不在のときに特にひどくなる
以下は、「過度なグルーミング・自傷行為」への対処の注意ポイントです。
・皮膚の状態が悪化している場合は、まず獣医師に診てもらう
・エリザベスカラーで一時的に舐めるのを防ぐことはできるが、根本的な不安のケアも同時に行う
・愛猫が過度なグルーミングをしている場面を見かけたら記録しておき、受診時に伝える
いずれのサインも早期に気づくことが重要ですが、自己判断せず獣医師や動物行動専門家への相談も検討しましょう。
次は、「分離不安症の症状を和らげる方法」を見ていきましょう。

愛猫の不安をやわらげ、お留守番が少しでも快適になるようにしてあげたい! 以下は、そんな飼い主さんにお勧めの、猫の分離不安症の症状を和らげる方法です。
猫が安心してお留守番できるよう、環境を整えることはとても大切です。 飼い主さんのにおいがついた衣類やブランケットをそばに置いてあげると、猫の不安をやわらげる効果が期待できます。 また窓の外が見えるキャットタワーや、隠れられるボックスなど、猫が自分で安心できる場所を選べる環境を作ってあげることも重要です。
猫の分離不安症を和らげる方法として、「一人でいる時間に慣れさせるトレーニング」も効果的です。 短い時間から始めて少しずつ一人でいる時間を延ばしていくことで、「飼い主さんは必ず帰ってくる」という安心感を育てることができます。 トレーニングでは、外出前後の行動をルーティン化し、特別な雰囲気を出さないことがポイントです。 また留守中にコングなどのおやつを詰めた知育玩具を与えると、一人の時間を楽しく過ごせるようになることもあります。

分離不安症は愛猫が「飼い主さんのことが大好き」だからこそ起こるものですが、放置すると心身の健康に深刻な影響を及ぼしかねません。 愛猫のサインを見逃さず、環境の工夫やトレーニングで少しずつ不安を和らげてあげましょう。 愛猫が安心してお留守番できるようになると、飼い主さんも外出中に心配せず過ごせるようになり、お互いにとって心地よい関係が築けそうですね!