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2025.10.30

猫のアレルギー症状と対策

季節の変わり目や環境の変化で、愛猫がくしゃみや目のかゆみなどの症状を見せることがあります。猫もアレルギーを発症することがあり、放置すると「慢性的な皮膚炎」「呼吸器系のトラブル」など、健康に深刻な影響を及ぼすことも。愛猫に気になる症状が見られたら、適切な対策でアレルギー症状を軽減してあげましょう。

そこで今回は、「猫のアレルギー症状の種類」や、「猫のアレルギーの原因」「効果的な対策方法」についてご紹介します。


🐱猫のアレルギー症状の種類

猫もアレルギーを発症することがありますが、症状に気づきにくいこともありますよね。だからといって放置してしまうと、愛猫の症状が悪化してしまいます。猫のアレルギーは、心身にさまざまな悪影響をもたらしかねません。猫がアレルギーを発症したときに見られる可能性のある症状とは、以下のようなものです。
・頻繁にくしゃみをする
・目や鼻の周りを掻く
・皮膚が赤くなり、脱毛が見られる
・耳の中が赤く腫れ、耳垢が増える
・身体を執拗に舐めたり噛んだりする
・呼吸が荒くなり、喘息のような症状が出る
飼い主さんは愛猫が快適な生活を送れるよう、アレルギー症状を早期に発見し対処しましょう。

次は、「猫のアレルギーの原因」を見ていきましょう。


🐱猫のアレルギーの原因

愛猫には、アレルギー症状を引き起こす原因を特定して快適に過ごさせてあげたいですよね。以下のような原因が、愛猫のアレルギーを引き起こしている可能性があります。

ノミアレルギー

「ノミアレルギー」は、猫に最も多く見られるアレルギーです。猫はノミに刺されると唾液に含まれる物質に反応し、「ノミアレルギー」による激しいかゆみや皮膚炎を発症することがあります。「ノミアレルギー」は、たった1匹のノミに刺されただけでも症状が出ることも。ノミの予防や駆除には、動物病院で処方される安全性の高い予防薬を使用してください。「ノミアレルギー」は、以下のような対策で予防しましょう。
・定期的にノミ予防薬を使用する
・室内を清潔に保ち、こまめに掃除機をかける
・猫のベッドや毛布を定期的に洗濯する
・外出から帰った飼い主さんは、室内に入る前に衣服についたノミを払い落とす
以下は、「ノミアレルギー」の注意ポイントです。
・市販のノミ取り首輪は猫に合わない場合があるため、獣医師に相談する
・室内飼いの猫でも油断せず、定期的な予防を続ける
・愛猫が皮膚を激しく掻いていたら、すぐに動物病院を受診する

食物アレルギー

猫のアレルギーとして、「食物アレルギー」も多く見られます。
特定の食材に含まれるタンパク質が原因で起こる「食物アレルギー」は、皮膚炎や消化器症状を引き起こします。猫の「食物アレルギー」には、下記のような原因食材が多く報告されています。
・牛肉
・乳製品
・魚
・鶏肉 「食物アレルギー」は、以下のような手順で対策しましょう。
・アレルゲンとなる食材を特定するため、獣医師の指導のもと除去食試験を行う
・原因食材が判明したら、その食材を含まないフードに切り替える
・新しいフードは徐々に切り替え、愛猫の体調を観察する
・療法食が必要な場合は、獣医師に相談して適切なものを選ぶ
以下は、「食物アレルギー」の注意ポイントです。
・自己判断でフードを変更せず、必ず獣医師に相談する
・愛猫が「食物アレルギー」に集中して治療できるように、おやつや人間の食べ物を与えない
・除去食試験は最低8~12週間程度続け、根気よく原因を特定する
・複数の食材にアレルギーがある可能性も考慮し、慎重に観察する

環境アレルギー

「環境アレルギー」も、猫が発症しやすいアレルギーです。環境アレルギーとは花粉やハウスダスト、カビなどの環境中のアレルゲンによって引き起こされるアレルギーのことですが、「環境アレルギー」は季節性や通年性の症状として現れます。「環境アレルギー」には、以下のような対策があります。
・空気清浄機を使用して室内のアレルゲンを減らす
・愛猫の体に合う湿度を保つため、加湿器や除湿器を活用する
・定期的に掃除を行い、ハウスダストやカビの発生を防ぐ
以下は、「環境アレルギー」の注意ポイントです。
・愛猫が花粉症のような症状を見せたら、外出時の窓の開閉に注意する
・カーペットや布製品はダニやカビが繁殖しやすいため、こまめにお手入れする
・症状が重い場合は、動物病院で薬物療法やアレルゲン特異的免疫療法を受ける
いずれの環境アレルギー対策でも清潔な環境づくりが重要ですが、過度な消毒や芳香剤の使用には注意しましょう。

次は、猫のアレルギー対策に役立つ「日常的なケア方法」を見ていきましょう。


🐱日常的なケア方法

愛猫のアレルギー症状を軽減させ、快適に過ごさせてあげたい!
以下は、そんな飼い主さんと愛猫にお勧めの日常的なケア方法です。

定期的なブラッシング

猫の被毛や皮膚に付着したアレルゲンを除去するために、定期的なブラッシングは効果的です。ブラッシングは愛猫とのスキンシップにもなるので、アレルギー対策だけでなく絆を深める時間としても最適です。また定期的なブラッシングを行うことで、皮膚の異常や脱毛などのアレルギー症状を早期に発見することができますよ。

適切なシャンプー

猫のアレルギー対策として、皮膚を清潔に保つ適切なシャンプーもお勧めです。近ごろは低刺激性だけでなく、保湿成分も配合された「猫の敏感肌用シャンプー」も増えてきました。シャンプーでは皮膚に付着したアレルゲンを洗い流すことができるので、アレルギー性皮膚炎の猫の症状軽減に効果が期待できます。

🐱愛猫の健康を守るアレルギー対策

アレルギー症状を放置して悪化すると、愛猫の心身にさまざまな悪影響が起こりやすくなります。愛猫にアレルギーの疑いがある症状が見られたら、適切な対策で猫のアレルギー症状を軽減してあげましょう。愛猫のアレルギー対策を行いながら快適な環境を整えると、飼い主さんとの信頼関係もさらに深められそうですね!

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