CAT
2025.10.09
室内飼育が多い猫にとって、日常生活の中でストレスを感じる場面は意外と多いもの。 猫がストレスを抱えると「問題行動が増える」「体調不良を起こす」など、心身に悪影響を及ぼすことも。 愛猫の些細な変化を見逃さず、ストレスサインに気づいてあげることが大切です。
そこで今回は、「猫が見せるストレスサイン」や、「猫のストレス原因」「効果的なストレス解消法」についてご紹介します。
悪影響 猫にとって安心できる環境は欠かせないものですが、些細な環境の変化でもストレスを感じやすい動物です。 だからといって猫の様子を気にかけずにいると、愛猫は知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでしまいます。
猫のストレスは、心身にさまざまな悪影響をもたらしかねません。 猫がストレスを抱えると起こる可能性のある悪影響とは、以下のようなものです。
・食欲不振になる
・過剰なグルーミングで脱毛する
・トイレ以外の場所で粗相をする
・攻撃的になり、飼い主さんや同居猫を攻撃する
・隠れて出てこなくなるなど、問題行動が増える
・膀胱炎や皮膚炎、そのほかの病気を発症するリスクが高くなる
飼い主さんは愛猫が快適な生活を送れるよう、ストレスサインを見逃さないようにしましょう。
次は、「猫が見せるストレスサイン」を見ていきましょう。
愛猫には、ストレスを溜め込まず健康的に過ごしてもらいたいですよね。 以下のようなストレスサインを見逃さず、愛猫の様子を観察しましょう。
「過剰なグルーミング」は、猫がストレスを感じているときに見せる代表的なサインです。 猫は本能的にグルーミングをして気持ちを落ち着かせようとするので、「過剰なグルーミング」はストレスのサインとして注意が必要です。
「過剰なグルーミング」は、愛猫が同じ部位を執拗に舐め続けたり噛んだりする行動です。 このときに見られる症状は、「過剰なグルーミング」によって、猫の皮膚が赤くなったり脱毛したりするものです。
「過剰なグルーミング」は、以下のような特徴があります。
・愛猫が特定の部位を何度も舐め続ける
・毛が薄くなったり禿げたりする部分ができる
・皮膚が赤くなったり傷ついたりする
・グルーミングの時間が以前より明らかに長くなる
以下は、「過剰なグルーミング」の注意ポイントです。
・皮膚炎などの病気の可能性もあるため、動物病院を受診する
・ストレスの原因を特定して取り除く
・愛猫がグルーミングを始めたら、オモチャなどで気を逸らす
猫のストレスサインとして、「トイレ以外での粗相」もよく見られます。 きちんとトイレで排泄できていた猫が布団やソファで排泄する「トイレ以外での粗相」の光景は、多くの飼い主さんが経験していますよね。
トイレ以外での粗相には、下記のような猫のストレスが関係していることがあります。
・トイレが汚れていて使いたくない
・トイレの場所や砂が気に入らない
・多頭飼育でトイレを共有するストレス
「トイレ以外での粗相」は、以下のような対策を行いましょう。
・トイレをこまめに掃除して清潔に保つ
・猫の頭数プラス1個のトイレを用意する
・トイレの砂や容器を変えてみる
・静かで落ち着ける場所にトイレを設置する
以下は、「トイレ以外での粗相」の注意ポイントです。
・愛猫のお気に入りのトイレ環境を見つけてあげる
・粗相をしても叱らず、冷静に対処する
・粗相が続く場合は、膀胱炎などの病気の可能性もあるため動物病院を受診する
・粗相をされた場所は消臭剤でしっかりとニオイを消し、再発を防ぐ
「隠れて出てこない」も、猫のストレスサインです。 警戒心の強い猫が来客時などに隠れる行動は自然なことですが、「隠れて出てこない」状態が続くのは強いストレスを感じている証拠です。
「隠れて出てこない」には、以下のような原因が考えられます。
・引っ越しや模様替えなど環境の変化
・新しいペットや家族が増えた
・大きな音や来客などの恐怖体験
以下は、「隠れて出てこない」の注意ポイントです。
・無理に引っ張り出さず、愛猫が安心できるまで見守る
・静かで落ち着ける隠れ場所を複数用意してあげる
・環境の変化はできるだけ少しずつ行い、愛猫に慣れる時間を与える
いずれのストレスサインでもフードやオヤツを活用すると猫の不安を和らげやすくなりますが、あげ過ぎには注意しましょう。
次は、猫の「効果的なストレス解消法」を見ていきましょう。
室内飼育の猫にとって、毎日の生活環境がストレスに直結します!
以下は、そんな愛猫のストレスを軽減してあげたい飼い主さんにお勧めのストレス解消法です。
室内飼育の猫は運動不足になりがちですが、適度な運動はストレス解消に最適な方法です。 猫じゃらしやボールなどのオモチャを使った遊びは、猫の狩猟本能を刺激して運動不足とストレスの両方を解消できます。
また毎日決まった時間に遊んであげると、猫が安心して生活リズムを作ることができますよ。
猫のストレス解消法として、安心できる快適な環境づくりも重要です。 近ごろは猫の習性を考えた「キャットタワー」や「隠れ家」を設置する飼い主さんも増えてきました。
高い場所は猫が安心できるスペースなので、キャットタワーや棚の上など愛猫だけの特別な場所を用意してあげると、ストレス軽減に効果が期待できます。
環境の変化に敏感な猫は、些細なことでもストレスを感じて心身にさまざまな悪影響が起こりやすくなります。 愛猫がストレスサインを見せているときは、原因を特定して適切なストレス解消法を実践してあげましょう。 愛猫のストレスサインに早く気づいて対処してあげると、飼い主さんとの信頼関係もさらに深められそうですね!