CAT
2025.09.22
室内で過ごすことの多い猫にとって、十分な遊びや運動は健康維持に欠かせない要素です。 猫が運動不足になると「ストレスが溜まる」「肥満になりやすくなる」など、心身に悪影響を及ぼすことも。
愛猫との遊びを通じて、運動不足やストレスを解消してあげることが大切です。
そこで今回は、「猫が運動不足になると起こる悪影響」や、「猫のための楽しい遊び」「室内での運動方法」についてご紹介します。
猫にとって遊びと運動は本能的な欲求を満たす重要な活動ですが、室内飼いの環境では十分な運動量を確保するのが難しいことがあります。 だからといって何もせずにいると、愛猫は運動不足になってしまいます。
猫の運動不足は、心身にさまざまな悪影響をもたらしかねません。
猫が運動不足になると起こる可能性のある悪影響とは、以下のようなものです。
・肥満になる
・筋肉量が低下する
・関節の柔軟性が失われる
・狩猟本能が満たされず、ストレスが溜まる
・問題行動(夜鳴き、粗相、爪とぎの過度な実施)が増える
・糖尿病や心疾患などの病気を発症するリスクが高くなる
飼い主さんは愛猫が健康的な生活を送れるよう、室内でもしっかりと遊びや運動をさせましょう。
次は、「猫のための楽しい遊び」を見ていきましょう。
愛猫には、室内でも楽しみながら運動不足やストレスを解消させてあげたいですよね。
以下のような遊びで、愛猫と楽しい時間を過ごしましょう。
「猫じゃらし遊び」は、手軽にできて猫が夢中になる定番の遊びです。
猫は本能的に動くものを追いかけることが大好きなので、「猫じゃらし遊び」は運動不足やストレスの解消にも最適です。
「猫じゃらし遊び」は、愛猫の狩猟本能を刺激する羽根やネズミのついた猫じゃらしを使って遊ぶだけ。このときに使用する猫じゃらしは、猫が噛んでも安全な素材でできた、耐久性の高いものを選んでください。
「猫じゃらし遊び」は、以下のような手順で行いましょう。
・愛猫に猫じゃらしを見せて関心を引きつける
・小刻みに動かしたり、床を這わせるように動かして猫の狩猟本能を刺激する
・愛猫が捕まえたら一瞬止めて、「獲物を捕らえた」という達成感を味わわせる
・「よくできたね」と声をかけて褒めてあげる
以下は、「猫じゃらし遊び」の注意ポイントです。
・遊びは10~15分程度にとどめ、猫が疲れすぎないようにする
・猫が興味を失わないよう、動きに変化をつける
・遊び終わったら猫じゃらしは片づけ、誤飲を防ぐ
猫が楽しめる室内遊びとして、「ボール遊び」もお勧めです。
転がるボールを追いかけて捕まえる動作は、猫の狩猟本能を満足させる効果的な遊びです。 室内での「ボール遊び」には、下記のような猫用のオモチャをお勧めします。
・音の鳴るボール ・中にオヤツを入れられる知育ボール
・軽くて転がりやすい羽根つきボール
「ボール遊び」は、以下のような手順で行いましょう。
・ボールを愛猫に見せ、関心を引きつけてから転がす
・ボールを愛猫に追いかけさせる
・捕まえたら褒めて、再度ボールを転がして遊ぶ
・上手く遊べたら大げさに褒める
以下は、「ボール遊び」の注意ポイントです。
・愛猫が興味を示すボールを選んで遊ぶ
・愛猫が「ボール遊び」に集中できるように、静かな環境を作る
・遊ぶ時間は15~20分程度にして、猫が飽きてしまう前に終わらせる
・転がったボールがぶつからないよう、危険な物は片づけておく
「かくれんぼ遊び」も、猫が楽しめる室内遊びです。
猫は本来隠れることが得意で、狭い場所や高い場所を好む習性があります。
「かくれんぼ遊び」には、以下のような遊び方があります。
・段ボール箱=愛猫の体に合うサイズの段ボール箱に穴を開けて隠れ家を作る
・トンネル=猫用トンネルやブランケットでトンネルを作り、くぐって遊ばせる
・高い場所=キャットタワーや棚の上など、猫が安全に登れる高い場所を用意する
以下は、「かくれんぼ遊び」の注意ポイントです。
・愛猫が飽きてしまわないように、隠れ場所に変化をつける
・転落事故を防ぐため、高すぎる場所や不安定な場所は避ける
・段ボール箱などは定期的に新しいものに交換し、清潔に保つ
いずれのかくれんぼ遊びでもオヤツを活用すると猫の興味を引きやすくなりますが、あげ過ぎには注意しましょう。
次は、猫が楽しめる「室内運動環境」の整備について見ていきましょう。
愛猫に十分な運動をさせてあげたい! 以下は、そんな飼い主さんと愛猫にお勧めの室内運動環境の整備方法です。
猫の室内運動に最適なのがキャットタワーです。猫は本能的に高い場所を好み、上下運動を行うことで筋力を維持し、ストレスを発散できます。 キャットタワーなら限られたスペースでも効果的に運動ができ、爪とぎや休憩場所としても活用できます。 また多頭飼いの場合でも、それぞれの猫が自分だけの場所を確保できるので、ストレス軽減にも効果的です。
猫の室内運動環境として、壁に設置するキャットウォークもお勧めです。
近ごろは賃貸住宅でも設置しやすい、突っ張り棒タイプのキャットウォークも増えてきました。
キャットウォークは猫の運動量を増やすだけでなく、室内の空間を有効活用できる利点もあります。
室内で過ごすことの多い猫が運動不足になると、愛猫の心身にさまざまな悪影響が起こりやすくなります。愛猫の外出や屋外活動ができないときは、楽しい室内遊びで猫の運動不足やストレスを解消してあげましょう。
愛猫を室内で遊ばせながら楽しく密度の濃い時間を過ごすと、飼い主さんとの信頼関係もさらに深められそうですね🐱