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2025.11.13

猫の水分補給 水を飲まない猫に対する対策と工夫

猫は体調管理に水分補給が欠かせないのに、あまり水を飲んでくれないことがあります。 猫が十分に水を飲まないと「泌尿器系の病気にかかりやすくなる」「脱水症状を起こす」など、健康に悪影響を及ぼすことも。 水をあまり飲んでくれない猫には、飼い主さんの工夫で水分補給を促してあげましょう。

そこで今回は、「猫が水を飲まないことで起こる悪影響」や、「水を飲まない猫への対策」「水分補給の工夫」についてご紹介します。

🐱猫が水を飲まないことで起こる悪影響

猫にとって水分補給は健康維持に欠かせないものですが、もともと砂漠で暮らしていた猫の祖先の名残で、あまり水を飲まない猫も少なくありません。 だからといって水分補給が不足したままでは、愛猫の健康を損なってしまいます。 猫の水分不足は、体にさまざまな悪影響をもたらしかねません。 猫が水を飲まないことで起こる可能性のある悪影響とは、以下のようなものです。
・泌尿器系の病気(膀胱炎、尿路結石など)にかかりやすくなる
・腎臓病のリスクが高まる
・便秘になりやすくなる
・脱水症状を起こす
・血液がドロドロになり、血栓症のリスクが高まる
・熱中症になりやすくなる
飼い主さんは愛猫が健康的な生活を送れるよう、しっかりと水分補給をさせてあげましょう。

次は、「水を飲まない猫への対策」を見ていきましょう。


🐱水を飲まない猫への対策

愛猫には、しっかりと水分補給をして健康を維持してほしいですよね。 以下のような対策で、愛猫の水分補給を促してあげましょう。

水飲み場を増やす

「水飲み場を増やす」ことは、猫の水分補給を促す効果的な対策です。 猫は気まぐれな性格なので、いつでも好きなときに水が飲めるように、家の中の複数の場所に水飲み場を設置してあげましょう。 「水飲み場を増やす」ときは、以下のような場所に設置するのがお勧めです。
・猫がよく通る廊下や部屋の出入り口付近
・猫のお気に入りの場所の近く
・トイレや食事場所から離れた静かな場所
猫が高い場所を好む場合は、キャットタワーの上 水飲み場は最低でも2〜3カ所、できれば4〜5カ所設置すると、猫が水を飲む機会が増えやすくなります。
以下は、「水飲み場を増やす」際の注意ポイントです。
・水は毎日新鮮なものに交換する
・水飲み容器は清潔に保ち、こまめに洗う
・猫が落ち着いて飲める静かな場所を選ぶ


水飲み容器を変える

水を飲まない猫への対策として、「水飲み容器を変える」ことも効果的です。 猫によって好みの容器が異なるので、愛猫が気に入る水飲み容器を見つけてあげましょう。 猫用の水飲み容器には、以下のようなタイプがあります。
・陶器製の器=重くて安定感があり、ひっくり返りにくい
・ガラス製の器=においが付きにくく、清潔を保ちやすい
・ステンレス製の器=耐久性が高く、衛生的
・循環式の自動給水器=流れる水を好む猫にお勧め
「水飲み容器を変える」際は、以下のような手順で試してみましょう。
・いくつかの異なるタイプの容器を用意する
・それぞれの容器に新鮮な水を入れて、異なる場所に設置する
・どの容器の水が減っているかを観察する
・愛猫が好む容器のタイプを把握できたら、同じタイプの容器を増やす
以下は、「水飲み容器を変える」際の注意ポイントです。
・容器のサイズは猫が飲みやすい大きさを選ぶ
・ヒゲが当たるのを嫌がる猫には、口が広めの容器を選ぶ
・自動給水器を使う場合は、モーター音が静かなものを選ぶ
・プラスチック製の容器はにおいが付きやすいので避ける


水に工夫をする

「水に工夫をする」ことも、水を飲まない猫への有効な対策です。 猫は新鮮な水や冷たい水を好む傾向があるので、水の温度や鮮度に気を配ってあげましょう。 「水に工夫をする」には、以下のような方法があります。
・氷を入れる=夏場は特に、冷たい水を好む猫が多い
・ぬるま湯にする=冬場は常温よりも少し温かい水を好む猫もいる
・水を頻繁に交換する=1日2〜3回は新鮮な水に替えて、鮮度を保つ
以下は、「水に工夫をする」際の注意ポイントです。
・氷を入れすぎて冷たくなりすぎないように注意する
・水道水のカルキ臭が気になる場合は、一度沸騰させてから冷ました水を使う
・ミネラルウォーターは尿路結石の原因になることがあるので避ける
いずれの工夫でも、猫の反応を見ながら愛猫に合った方法を見つけてあげましょう。

次は、猫の「水分補給の工夫」を見ていきましょう。


🐱水分補給の工夫

水をあまり飲んでくれない猫には、飲み水以外からも水分を摂取させてあげたい!
以下は、そんな飼い主さんと愛猫にお勧めの水分補給の工夫です。

ウェットフードを活用する

水を飲まない猫の水分補給には、ウェットフードの活用が効果的です。 ウェットフードは水分含有量が約70〜80%と高いので、食事と一緒に自然に水分を摂取させることができます。 ドライフードだけを与えている場合は、1日1〜2回ウェットフードに切り替えるか、ドライフードにウェットフードを混ぜてあげましょう。 ウェットフードが苦手な猫には、ドライフードにぬるま湯や猫用スープをかけてふやかしてあげるのもお勧めですよ。

猫用スープやミルクを与える

猫の水分補給の工夫として、猫用スープやミルクを与えることもお勧めです。 最近では、猫の水分補給を目的とした、おいしい猫用スープや猫用ミルクが数多く販売されています。 水を飲まない猫でも、風味豊かなスープやミルクなら喜んで飲んでくれることが多いので、おやつ代わりに与えてみましょう。 ただし、与えすぎるとカロリーオーバーになったり、普通の水を飲まなくなったりすることもあるので、適量を守って与えてください。

🐱楽しく工夫しながらできる猫の水分補給

水分不足が続くと、愛猫の体にさまざまな悪影響が起こりやすくなります。 愛猫が十分に水を飲んでくれないときは、さまざまな対策や工夫で猫の水分補給を促してあげましょう。 愛猫の水分補給を意識しながら健康管理をしっかり行うと、飼い主さんと愛猫の信頼関係もさらに深められそうですね!

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