CAT
2025.11.26
愛猫が突然吐いてしまったり、普段と違う行動を見せたりすることはありませんか? 実は猫が嘔吐する原因の一つに「空腹」があり、適切な食事管理ができていないと健康に悪影響を及ぼすことも。 猫の空腹サインを正しく理解して、愛猫の健康を守ってあげましょう。
そこで今回は、「猫の空腹サイン」や「空腹時の嘔吐について」「適切な食事管理のポイント」についてご紹介します。
猫にとって適切な食事管理は健康維持に欠かせませんが、忙しい日々の中で食事の時間が不規則になることもありますよね。 だからといって長時間の空腹状態が続くと、愛猫の体にさまざまな負担がかかってしまいます。 猫の空腹状態は、健康面にさまざまな悪影響をもたらしかねません。 猫が空腹状態になると起こる可能性のある悪影響とは、以下のようなものです。
・胃液を吐いてしまう
・低血糖になる
・肝臓に負担がかかり、脂肪肝のリスクが高まる
・胃腸の働きが低下する
・ストレスが溜まり、攻撃的になるほか、問題行動が増える
・免疫力が低下し、病気にかかりやすくなる
飼い主さんは愛猫が健康的な生活を送れるよう、適切な食事管理を心がけましょう。
次は、「猫の空腹サイン」を見ていきましょう。

愛猫が出している空腹のサインに気づいて、適切なタイミングで食事を与えてあげたいですよね。 以下のような空腹サインを見逃さず、愛猫の健康を守りましょう。
「鳴き声で訴える」は、猫が空腹を伝える最も分かりやすいサインです。 猫は飼い主さんに要求があるときに鳴いて訴えることが多いので、食事の時間が近づくと鳴き声で知らせてくれます。 「鳴き声で訴える」は、いつもより大きな声で鳴いたり、飼い主さんの後をついて回りながら鳴いたりします。 このときの鳴き方は、普段の鳴き声とは違う切実な響きを持っていることが特徴です。 「鳴き声で訴える」猫の行動は、以下のような特徴があります。
・食事の時間が近づくと鳴き始める
・飼い主さんの顔を見つめながら鳴く
・キッチンや食器棚の前で鳴いて訴える
・普段より高く長い声で鳴き続ける
以下は、この空腹サインへの対応ポイントです。
・規則正しい食事時間を守る
・鳴いたらすぐに与えるのではなく、決まった時間まで待たせることも大切
・過度に鳴く場合は、食事の回数を見直す
猫の空腹サインとして、「食器の前で待つ」行動もよく見られます。 食事の時間が近づくと食器やフードボウルの前でじっと待つ猫の姿は、多くの飼い主さんが目にする光景ですよね。 「食器の前で待つ」猫には、以下のような行動パターンが見られます。
・食器を前足で触る
・食器をひっくり返そうとする
・空の食器を舐める
「食器の前で待つ」行動は、以下のような対応を心がけましょう。
・食器を清潔に保つ
・食事の時間を一定にする
・食器の前で長時間待たせないように、時間管理を徹底する
以下は、この空腹サインへの注意ポイントです。
・食器の前で待つ時間が長すぎるとストレスになる
・複数の猫がいる場合は、それぞれの食器を離して設置する
・食器を触る行動が激しい場合は、空腹時間が長すぎる可能性がある
「飼い主さんにすり寄る」も、猫が空腹を訴える代表的なサインです。 猫は甘えたいときや何かを要求したいときに飼い主さんに体をこすりつけますが、食事前は特にこの行動が強くなります。 「飼い主さんにすり寄る」には、以下のような行動があります。
・足元に体をこすりつける
・飼い主さんの周りをぐるぐる回る
・飼い主さんの膝に乗ってくる
以下は、「飼い主さんにすり寄る」際の注意ポイントです。
・可愛いからといって、すぐに食事を与えない
・決まった時間までは我慢させることで、規則正しい食生活を保つ
・過度にすり寄る行動が見られる場合は、食事量や回数を見直す
「黄色い液体を吐く」は、猫の空腹サインの中でも特に注意が必要なものです。 朝起きたときや食事前に愛猫が黄色い液体を吐いているのを見つけたら、それは空腹による胃液の嘔吐かもしれません。 空腹時の嘔吐では、以下のような特徴が見られます。
・黄色または白っぽい泡状の液体を吐く
・食事の前や朝方に吐くことが多い
・吐いた後は元気で食欲がある
以下は、空腹による嘔吐への対応ポイントです。
・食事の回数を1日2回から3~4回に増やす
・夜間の空腹時間が長い場合は、寝る前に少量のフードを与える
・嘔吐が頻繁に続く場合は動物病院を受診する
・吐いた後に元気がない場合は、空腹以外の原因も考えられるため、すぐに受診する
猫の空腹サインとして、「食べ物を探し回る」行動も見られます。 お腹が空いた猫は、キッチンの引き出しやゴミ箱、食品棚など、食べ物がありそうな場所を探し回ることがあります。 「食べ物を探し回る」猫には、以下のような行動が見られます。
・キッチンカウンターに飛び乗る
・ゴミ箱を漁ろうとする
・食品棚の前でうろうろする
・飼い主さんの食事中にテーブルに近づく
以下は、この空腹サインへの注意ポイントです。
・食べ物は猫の手が届かない場所に保管する
・人間の食べ物を与えないように注意する
・探し回る行動が激しい場合は、食事量が足りていない可能性がある
次は、「適切な食事管理のポイント」を見ていきましょう。

愛猫の空腹サインに気づいたら、食事管理を見直してあげたい! 以下は、そんな飼い主さんと愛猫のための適切な食事管理のポイントです。
空腹による嘔吐が見られる猫には、食事の回数を増やすことが効果的です。 1日2回の食事では空腹時間が長くなりすぎる場合、1日3~4回に分けて与えることで胃への負担を軽減できます。 食事の総量は変えずに回数を増やすことで、猫の体重管理もしやすくなりますよ。
猫の食事管理として、規則正しく食事を与えられる自動給餌器の活用もお勧めです。 最近は時間設定ができるだけでなく、スマホで遠隔操作できる「自動給餌器」も増えてきました。 自動給餌器を使えば飼い主さんが不在の時間帯でも定時に食事を与えられるので、猫の空腹時間を短縮でき、ストレス軽減にも効果が期待できます。

空腹時間が長すぎると、愛猫が嘔吐したりストレスを感じたりと、心身にさまざまな悪影響が起こりやすくなります。 愛猫が空腹サインを出しているときは、食事の回数や時間を見直して、適切な食事管理を心がけましょう。 愛猫の空腹サインに気づいて適切に対応することで、飼い主さんとの信頼関係もさらに深められそうですね!