CAT
2025.07.08
愛猫の健康を守るためには、日々の観察と定期的な健康チェックが欠かせません。 猫は体調不良を隠すのが得意な動物なので、「病気の早期発見」「健康状態の把握」など、飼い主さんが気づいてあげることが重要です。 普段から愛猫の健康状態をしっかりとチェックして、病気の予防と早期発見につなげましょう。
そこで今回は、「猫の健康チェックが重要な理由」や、「家庭でできる健康チェック項目」「健康チェックの方法」についてご紹介します。
猫は野生時代の本能から体調不良を隠そうとする習性があり、病気になっても症状を表に出しにくい動物です。 そのため飼い主さんが異変に気づいたときには、すでに病気がかなり進行していることも少なくありません。 猫の健康を守るためには、日常的な健康チェックが不可欠です。 定期的な健康チェックを怠ると、以下のような問題が起こる可能性があります。
・病気の発見が遅れる
・治療費が高額になる
・治療が困難になる
・慢性疾患のリスクが高くなる
・寿命が短くなる可能性がある
・ストレスや痛みを長期間抱えてしまう
飼い主さんは愛猫が健康で長生きできるよう、定期的に健康チェックを行いましょう。
次は、「家庭でできる健康チェック項目」を見ていきましょう。
愛猫の健康状態を把握するために、家庭でも簡単にできる健康チェックがあります。 以下のような項目を定期的にチェックして、愛猫の健康管理に役立てましょう。
「目の健康チェック」は、猫の健康状態を把握するための重要な項目です。 猫の目は透明で澄んでいるのが正常な状態なので、濁りや充血、涙や目やにの異常がないかチェックしましょう。 「目の健康チェック」では、以下のような点を確認してください。
・目の表面に傷や濁りがないか
・白目の部分に充血や黄疸がないか
・涙や目やにの量・色・質感に異常がないか
・まぶたの腫れや炎症がないか 以下は、「目の健康チェック」の注意ポイントです。
・無理に目を開けさせない
・猫がリラックスしているときに優しく確認する
・目やにが多い場合は清潔な濡れタオルで優しく拭き取る
猫の口腔内の健康も、全身の健康状態に大きく影響します。 健康な猫の歯茎はピンク色で、歯は白くて汚れが少ないのが正常な状態です。 「口と歯の健康チェック」には、下記のような項目を確認しましょう。
・歯茎の色(ピンク色が正常)
・歯の汚れや歯石の付着
・よだれの量や色 「口と歯の健康チェック」は、以下のような手順で行いましょう。
・猫を膝の上に座らせるか、安定した場所に置く
・優しく口の周りを触って慣れさせる
・上唇を軽く持ち上げて歯茎と歯の状態を確認する
・異常を見つけたら早めに獣医師に相談する
「耳の健康チェック」も、猫の健康管理に欠かせない項目です。 健康な猫の耳の中はピンク色で、匂いも気になりません。 「耳の健康チェック」では、以下のような点を確認してください。
・耳の中の色(ピンク色が正常)
・耳垢の量や色、匂い
・耳の腫れや炎症
・耳をかく頻度や頭を振る回数 以下は、「耳の健康チェック」の注意ポイントです。
・耳の奥まで無理に覗き込まない
・綿棒などで耳掃除をする際は、見える範囲だけにとどめる
・黒い耳垢や強い匂いがある場合は獣医師に相談する
いずれの耳の健康チェックでも愛猫がリラックスしているときに行うと確認しやすくなりますが、嫌がる場合は無理をしないようにしましょう。
次は、猫の健康管理に役立つ「専門的な健康チェック」を見ていきましょう。
家庭での日常的な健康チェックに加えて、専門的な健康チェックも愛猫の健康維持に重要です! 以下は、獣医師による専門的な健康チェックの内容です。
動物病院での定期健康診断は、病気の早期発見と予防に最も効果的な方法です。 年に1〜2回の定期健康診断を受けることで、家庭では発見しにくい病気も早期に見つけることができます。 定期健康診断では血液検査、尿検査、レントゲン検査などを通じて、内臓の機能や全身の健康状態を詳しく調べます。 また獣医師による触診や聴診で、心音や呼吸音、腹部の触診なども行われます。
猫の健康管理として、予防接種と寄生虫対策も欠かせません。 ワクチン接種により猫風邪や猫汎白血球減少症などの感染症を予防できます。 また定期的な寄生虫検査と駆虫薬の投与で、ノミ・ダニ・回虫などの寄生虫から愛猫を守ることができます。
猫は体調不良を隠すのが得意な動物なので、飼い主さんによる日常的な健康チェックが病気の早期発見につながります。 愛猫の普段の状態をしっかりと把握して、定期的な健康チェックで異常の早期発見に努めましょう。 愛猫の健康チェックを習慣化することで、病気の予防と早期治療が可能になり、愛猫との幸せな時間をより長く過ごせそうですね🐱