CAT
2025.11.28
猫を飼っていると、大切な家具やソファが爪とぎでボロボロになってしまうことがありますよね。 猫の爪とぎは本能的な行動であり、無理にやめさせようとすると「ストレスが溜まる」「問題行動が増える」など、猫の心身に悪影響を及ぼすことも。 猫と快適に暮らすためには、猫の爪とぎ行動を理解し、適切な爪とぎ場所を提供してあげることが大切です。
そこで今回は、「猫が爪とぎをする理由」や、「適切な爪とぎ場所の提供方法」「家具を保護する対策」についてご紹介します。
猫にとって爪とぎは本能的な行動ですが、家具やソファで爪とぎをされると困ってしまいますよね。 だからといって叱ったり無理にやめさせたりすると、愛猫はストレスを抱えてしまいます。 猫の爪とぎを適切に管理しないと、猫と飼い主さんの双方にさまざまな問題が生じかねません。 猫が爪とぎをする主な理由とは、以下のようなものです。
・古い爪を剥がして新しい爪を出すため
・爪を研いで鋭く保つため
・マーキング行動の一環として縄張りを主張するため
・ストレス解消や気分転換のため
・背伸びや筋肉のストレッチをするため
・飼い主さんの気を引くため
飼い主さんは愛猫が健康的で快適な生活を送れるよう、適切な爪とぎ環境を整えてあげましょう。
次は、「適切な爪とぎ場所の提供方法」を見ていきましょう。

愛猫には、ストレスなく本能的な爪とぎ行動をさせてあげたいですよね。 以下のような方法で、愛猫に適切な爪とぎ場所を提供してあげましょう。
猫には爪とぎの好みがあるので、愛猫に合ったタイプを選ぶことが大切です。 猫によって好む素材や形状が異なるため、複数のタイプを試してみるのがお勧めです。 爪とぎの主な素材には、「段ボール製」「麻縄製」「カーペット製」「木製」などがあります。 爪とぎの形状には、以下のようなタイプがあります。
・平置き型=床に置いて使うタイプで、寝そべりながら爪とぎをする猫に最適
・立てかけ型=壁に立てかけて使うタイプで、立って爪とぎをする猫に向いている
・ポール型=キャットタワーのような縦型で、背伸びしながら爪とぎをする猫にぴったり
・ベッド一体型=くつろぎスペースと爪とぎが一緒になったタイプ
愛猫が気に入る爪とぎを見つけるまで、いくつか試してみましょう。
適切な爪とぎ場所を提供するには、複数の場所に爪とぎを設置することが重要です。 猫は縄張り意識が強く、家の中のさまざまな場所でマーキングをしたがるため、1つだけでは不十分なことが多いです。 爪とぎは、以下のような場所に設置しましょう。
・猫がよく爪とぎをしようとする場所
・猫のお気に入りの休憩スペースの近く
・家具やソファの近く ・窓際など猫が好む場所
・部屋の出入口付近 以下は
爪とぎ設置の注意ポイントです。
・最低でも2〜3個は設置する
・猫が家具で爪とぎをしようとしたら、すぐ近くに爪とぎを置く
・猫が爪とぎを使ったら、しっかりと褒めてあげる
猫に爪とぎを使ってもらうには、爪とぎの魅力を高める工夫も効果的です。 新しい爪とぎを設置しても、猫がすぐに使ってくれるとは限りませんよね。 猫の興味を引くために、以下のような工夫をしてみましょう。
・またたびやキャットニップを爪とぎにふりかける
・爪とぎの近くでおもちゃを使って遊び、自然に爪とぎに誘導する
・飼い主さんが爪とぎを軽く叩いて音を出し、猫の関心を引く
以下は、爪とぎ使用を促す際の注意ポイントです。
・猫の爪を無理やり爪とぎにこすりつけない
・猫が爪とぎを使ったら、すぐにご褒美やおやつをあげる
・古くなった爪とぎは定期的に新しいものに交換する
・またたびの使いすぎには注意し、適量を守る
次は、「家具を保護する対策」を見ていきましょう。

適切な爪とぎを提供しても、猫が家具で爪とぎをしてしまうこともありますよね。 以下のような対策で、大切な家具を猫の爪とぎから守りましょう。
家具を猫の爪とぎから守る方法として、保護カバーやシートの使用が効果的です。 ソファや壁など、猫が爪とぎをしてしまう場所に専用の保護グッズを設置しましょう。 家具の保護には、以下のようなアイテムがお勧めです。
・ソファ用の爪とぎ防止カバー
・壁に貼る透明な保護シート
・粘着力の弱い両面テープ(猫が嫌がる)
・家具の角に取り付ける保護コーナーガード
これらのアイテムを活用することで、家具へのダメージを最小限に抑えることができます。
家具の保護対策として、猫が嫌がる工夫をするのも有効です。 猫には嫌いな匂いや感触があるので、それらを利用して家具での爪とぎを防ぎましょう。 以下のような方法を試してみてください。
・柑橘系のスプレーを家具に吹きかける(猫は柑橘系の匂いが苦手)
・アルミホイルを家具に貼る(猫は音と感触を嫌がる)
・家具の前に猫が嫌がるマットを敷く
以下は、家具保護の注意ポイントです。
・猫の健康に害のないアイテムのみを使用する
・定期的に配置を変えて、猫が慣れてしまうのを防ぐ
・家具での爪とぎを防ぐと同時に、適切な爪とぎ場所も必ず提供する
・猫を叱らず、根気強く適切な場所へ誘導する

猫の爪とぎは本能的な行動であり、無理にやめさせるとストレスや問題行動につながりやすくなります。 愛猫が家具で爪とぎをしてしまうときは、適切な爪とぎ場所を提供し、家具を保護する対策を行いましょう。 猫の習性を理解して適切な環境を整えてあげることで、飼い主さんも愛猫もストレスなく快適に過ごせそうですね!