CAT
2026.09.03
猫の目の色は、ブルーやグリーン、イエロー、カッパーなど個体によってさまざまです。
中には成長するにつれて目の色が変わっていく猫もおり、その変化に驚いた飼い主さんも多いのではないでしょうか。
猫の目の色の変化は、成長過程で起こる自然なものもあれば、病気のサインとして現れることもあります。
そこで今回は、「猫の目の色が変わる主な理由」や、「年齢による目の色の変化」「健康と目の色の変化の関連性」についてご紹介します。
猫の目の色は、虹彩に含まれるメラニン色素の量によって決まります。
このメラニン色素の量や虹彩の状態は、さまざまな要因で変化することがあります。
猫の目の色が変わる主な理由とは、以下のようなものです。
・子猫期特有のメラニン色素の未発達
・加齢による虹彩や水晶体の変化
・光の当たり方や瞳孔の開き具合による見え方の違い
・ぶどう膜炎などの目の病気
・虹彩黒色腫などの腫瘍性の病気
飼い主さんは愛猫の目の色の変化に気づいたら、自然な変化なのか注意が必要な変化なのかを見極めましょう。
次は、「年齢による目の色の変化」を見ていきましょう。

猫の目の色は、成長段階によって変化することがあります。
以下のような年齢による変化を知っておきましょう。
生まれたばかりの子猫の目は、ほとんどが青みがかった色をしています。
これは「キトンブルー」と呼ばれ、虹彩のメラニン色素がまだ十分に作られていないために起こる現象です。
生後3ヶ月ごろから徐々にメラニン色素が沈着し始め、成猫本来の目の色へと変化していきます。
「キトンブルー」から本来の色へ変化する際は、以下のような経過をたどります。
・生後2週間ごろから目が開き始め、青みがかった色をしている
・生後6~7週間ごろから徐々に色の変化が始まる
・生後3~4ヶ月ごろにかけて本来の色に定着していく
以下は、子猫期の目の色の変化における注意ポイントです。
・変化の途中で左右の色が違って見えることがあるが、多くは正常な経過
・成長段階で極端に色が濁る、または白っぽくなる場合は動物病院に相談する
・オッドアイ(左右で目の色が異なる状態)は先天的な個性であり、病気ではない
成猫になってからも、加齢とともに目の色がわずかに変化することがあります。
高齢の猫では、虹彩の色素が増減したり、水晶体が白く濁ったりすることで目の色や見た目の印象が変わることも珍しくありません。
以下は、成猫になってからの目の色の変化における注意ポイントです。
・シニア期に見られる水晶体の白濁は「核硬化症」と呼ばれ、視力への影響は少ない
・白内障の場合は視力低下を伴うことがあるため、行動の変化にも注目する
・急激な色の変化や片目だけの変化が見られる場合は、早めに動物病院を受診する
次は、「健康と目の色の変化の関連性」を見ていきましょう。

猫の目の色の変化には、病気が隠れているケースもあります。
以下のような病気が疑われる場合は、早めの受診を心がけましょう。
ぶどう膜炎は、虹彩や毛様体、脈絡膜などの「ぶどう膜」と呼ばれる組織に炎症が起こる病気です。
炎症によって虹彩の色が濃くくすんで見えたり、充血や瞳孔の形の変化を伴ったりすることがあります。
猫白血病ウイルスや猫免疫不全ウイルスの感染が原因となることもあるため、注意が必要です。
虹彩黒色腫は、虹彩にメラニン色素を作る細胞が異常増殖する腫瘍性の病気です。
初期には虹彩に小さなシミのような斑点が現れ、進行するにつれて色素が広がり、目全体の色が変化して見えることがあります。
悪性化する可能性もあるため、シミのような斑点を見つけたら早めに動物病院で診てもらいましょう。
次は、「猫の目の色の変化に気づいたときの対応」を見ていきましょう。

猫の目の色の変化は、成長にともなう自然なものと、病気が関係しているものがあります。
日頃から愛猫の目の色や見え方をよく観察しておくことで、些細な変化にも気づきやすくなります。
色の変化とあわせて、充血や涙、目やに、まぶたを気にする様子などが見られる場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
愛猫の目の健康を守りながら、色の変化そのものも成長の記録として楽しんでみてくださいね。