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2025.11.24

猫の肉球が冷たいのは要注意?冷たい時にチェックしたい症状や病気の可能性

愛猫とのスキンシップ中に肉球を触ったら、いつもより冷たく感じることがありますよね。 猫の肉球が冷たい場合、単なる室温の影響だけでなく「体調不良のサイン」「病気のリスク」など、健康上の問題が隠れていることも。 普段から愛猫の肉球の状態をチェックして、異変に早く気づいてあげることが大切です。

そこで今回は、「猫の肉球が冷たくなる原因」や、「冷たい時にチェックしたい症状」「考えられる病気の可能性」についてご紹介します。

🐱猫の肉球が冷たくなる原因

猫の肉球は通常、ほんのり温かく柔らかい感触ですが、時には冷たくなっていることもあります。 肉球が冷たいと感じた時、多くの場合は室温が低いことや猫の体質によるものですが、注意が必要なケースもあります。 猫の肉球が冷たくなる原因には、以下のようなものが考えられます。
・室温が低く、体が冷えている
・血行不良が起きている
・低体温症になっている
・心臓や循環器系の病気がある
・ショック状態に陥っている
・貧血を起こしている
飼い主さんは愛猫の健康を守るため、肉球の冷たさだけでなく全身の状態もしっかりと観察しましょう。

次は、「肉球が冷たい時にチェックしたい症状」を見ていきましょう。

🐱肉球が冷たい時にチェックしたい症状

愛猫の肉球が冷たい時は、他にも気になる症状がないかチェックしてあげたいですよね。 以下のような症状がないか、愛猫の様子をよく観察しましょう。

元気や食欲の低下

猫の肉球が冷たく、同時に「元気や食欲の低下」が見られる場合は注意が必要です。 普段は活発に動き回る猫が動かずじっとしている、大好きなゴハンやオヤツに興味を示さないといった様子は、体調不良のサインかもしれません。 「元気や食欲の低下」をチェックする際は、以下のようなポイントを確認しましょう。
・いつもより動きが少なく、寝ている時間が増えた
・呼びかけても反応が鈍い
・ゴハンやオヤツを残す、または全く食べない
・おもちゃで遊ぼうとしない
以下は、「元気や食欲の低下」のチェックポイントです。
・普段の愛猫の様子と比較する
・症状が半日以上続く場合は要注意
・他の症状も併せて観察する

震えや呼吸の異常

肉球が冷たい時にチェックしたい症状として、「震えや呼吸の異常」も重要です。 猫が小刻みに震えている、呼吸が浅く速い、または苦しそうに呼吸をしているといった症状が見られたら、すぐに対応が必要です。 「震えや呼吸の異常」をチェックする際は、下記のようなポイントを確認しましょう。
・体全体が震えている
・呼吸が速く浅い(1分間に40回以上)
・口を開けて呼吸をしている(パンティング)
・呼吸音に異常がある
以下は、「震えや呼吸の異常」のチェックポイントです。
・震えが止まらない場合は低体温症の可能性がある
・呼吸の異常は命に関わることもあるため、早急に動物病院を受診する
・暖かい場所に移動させ、毛布などで保温する

歯茎や舌の色の変化

「歯茎や舌の色の変化」も、肉球が冷たい時に確認したい重要なポイントです。 通常、猫の歯茎や舌はピンク色をしていますが、白っぽい、青紫色になっているといった変化は危険なサインです。 「歯茎や舌の色の変化」には、以下のような状態があります。 ・白っぽい=貧血や血行不良、ショック状態の可能性 ・青紫色(チアノーゼ)=酸素不足、心臓や呼吸器系の病気の可能性 ・黄色っぽい=肝臓や胆のうの病気の可能性 以下は、「歯茎や舌の色の変化」のチェックポイントです。
・明るい場所で口の中を確認する
・色の変化と一緒に肉球の冷たさがある場合は、循環器系の問題の可能性が高い
・異常な色が確認されたら、すぐに動物病院に連絡する
いずれの症状も早期発見が重要なので、日頃から愛猫の健康状態をよく観察しておきましょう。

次は、肉球が冷たい時に考えられる「病気の可能性」を見ていきましょう。

🐱考えられる病気の可能性

愛猫の肉球が冷たく、他の症状も見られる場合は病気が隠れているかもしれません。 以下は、肉球の冷たさと関連する可能性のある病気です。

心臓病

猫の肉球が冷たい原因として、「心臓病」が考えられます。 心臓の機能が低下すると血液循環が悪くなり、体の末端部分である肉球が冷たくなることがあります。 猫の心臓病には肥大型心筋症や拡張型心筋症などがあり、初期段階では症状が分かりにくいため注意が必要です。 心臓病の猫には、肉球の冷たさ以外にも以下のような症状が現れることがあります。
・疲れやすく、すぐに休む
・咳をする
・呼吸が荒い、苦しそう
・後ろ足に力が入らない、麻痺する
心臓病は早期発見と治療が重要なので、気になる症状があれば動物病院で検査を受けましょう。

貧血

肉球が冷たい時に疑われる病気として、「貧血」も挙げられます。 貧血は赤血球が減少することで体中に十分な酸素が運ばれなくなり、その結果として肉球や歯茎が冷たく白っぽくなります。 猫の貧血の原因には、ノミやダニによる寄生、腎臓病、腫瘍、出血などさまざまなものがあります。 貧血の猫には、以下のような症状が見られます。
・歯茎や舌が白っぽい
・元気がなく、動きたがらない
・食欲不振
・呼吸が速い
貧血は原因によって治療法が異なるため、獣医師による適切な診断と治療が必要です。

低体温症やショック状態

猫の肉球が非常に冷たく、ぐったりしている場合は「低体温症やショック状態」の可能性があります。 低体温症は体温が35度以下に下がった状態で、放置すると命に関わる危険な状態です。 またショック状態は事故や急激な体調悪化によって起こり、緊急の治療が必要です。 低体温症やショック状態の猫には、以下のような症状が現れます。
・体温が著しく低い(正常値は38~39度)
・意識がもうろうとしている
・体が冷たく、震えている
・歯茎が白っぽい、または青紫色
これらの症状が見られたら、すぐに保温しながら動物病院へ急いでください。

🐱日頃からチェックしたい猫の肉球の状態

猫の肉球が冷たい時は、単なる寒さだけでなく体調不良や病気のサインである可能性があります。 愛猫の肉球が冷たいと感じたら、他にも気になる症状がないか全身をチェックしてあげましょう。 日頃から愛猫の肉球や体の状態を観察する習慣をつけておくと、異変に早く気づいて適切な対応ができそうですね!

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