CAT
2026.03.06
愛猫がしきりに体を掻いていたり、くしゃみや鼻水が続いていたりすることはありませんか? これらの症状はアレルギーが原因である可能性があり、放置すると「皮膚トラブルが悪化する」「慢性的な体調不良になる」など、愛猫の生活の質を大きく低下させることも。 愛猫のアレルギーについて正しく理解して、適切なケアで症状を和らげてあげましょう。
そこで今回は、「猫のアレルギーが起こるメカニズム」や、「猫に多いアレルギーの種類」「適切な対処法」についてご紹介します。
猫もアレルギーを発症することは、意外と知られていないかもしれませんね。 アレルギーとは、本来は無害な物質に対して免疫が過剰に反応することで起こるものです。 猫のアレルギーは皮膚・消化器・呼吸器などさまざまな部位に影響を及ぼすことがあります。 猫のアレルギーが引き起こす可能性のある主な症状とは、以下のようなものです。
・体を頻繁に掻いたり、舐めたりする
・皮膚が赤くなる、湿疹やブツブツが出る
・目が充血したり、目ヤニが増えたりする
・くしゃみや鼻水が続く
・嘔吐や下痢が繰り返される
・被毛がパサつく、脱毛が見られる
飼い主さんは愛猫の異変にいち早く気づき、適切なケアができるよう正しい知識を持っておきましょう。
次は、「猫に多いアレルギーの種類」を見ていきましょう。

愛猫にアレルギーの疑いがある場合、まずはどの種類のアレルギーなのかを把握することが大切です。 以下のようなアレルギーの種類を理解して、愛猫に合ったケアを心がけましょう。
「食物アレルギー」は、特定の食材に対して免疫が過剰反応することで起こるアレルギーです。 猫は肉食動物のため、タンパク質を豊富に含む食材がアレルゲンになりやすいといわれています。 「食物アレルギー」の主なアレルゲンとなりやすい食材には、以下のようなものがあります。
・鶏肉
・牛肉
・魚などのタンパク質
・小麦
・とうもろこしなどの穀類
・乳製品(チーズ・牛乳など)
・大豆
「食物アレルギー」が疑われる場合は、以下のような対処法を参考にしてください。
・現在与えているフードの原材料を確認する
・アレルゲンになりにくい「加水分解タンパク」を使用したフードに切り替える
・獣医師の指示のもと、除去食試験(食材を一つずつ除いて原因を特定する方法)を行う
・おやつや人間の食べ物を与えないようにする
以下は、「食物アレルギー」対応時の注意ポイントです。
・フードを急に変えると消化器系のトラブルを招くため、少しずつ切り替える
・市販の「アレルギー対応フード」でも症状が改善しない場合は獣医師に相談する
・食物アレルギーは皮膚症状だけでなく、嘔吐や下痢にも現れることを覚えておく
猫に多いアレルギーとして、「ノミアレルギー性皮膚炎」もよく見られます。 ノミに刺されること自体よりも、ノミの唾液成分に対してアレルギー反応が起こる皮膚炎のことです。 「ノミアレルギー性皮膚炎」の主な対処法には、以下のようなものがあります。
・動物病院で処方されたノミ駆除薬を定期的に使用する
・室内の掃除を徹底し、ノミの卵や幼虫を除去する
・猫が使うベッドやブランケットを定期的に洗濯する
「ノミアレルギー性皮膚炎」は、以下のような手順で対処しましょう。
・愛猫の全身をチェックし、ノミや「ノミの糞(黒いゴマ状の汚れ)」がないか確認する
・ノミの存在が疑われたらすぐに動物病院を受診する
・獣医師に処方されたノミ予防薬を月に一度定期的に投与する
・完全室内飼いでも、飼い主さんの衣服を介してノミが侵入することがあるため油断しない
以下は、「ノミアレルギー性皮膚炎」の注意ポイントです。
・ノミは1匹でもアレルギー反応を引き起こすことがあるため徹底的に駆除する
・多頭飼いの場合は、同居しているすべての動物に対してノミ対策を行う
・市販のノミ取りグッズは効果が不十分な場合があるため、動物病院での相談を優先する
「環境アレルギー(アトピー性皮膚炎)」も、猫に発症するアレルギーのひとつです。 花粉・ハウスダスト・カビ・タバコの煙など、日常環境の中に存在する物質がアレルゲンになるアレルギーです。 「環境アレルギー」には、以下のような対処法があります。
・空気清浄機を活用し、室内の空気をきれいに保つ
・こまめに掃除をしてハウスダストを取り除く
・猫が過ごす部屋での喫煙を避ける
「環境アレルギー」は、以下のような手順で対処しましょう。
・愛猫の症状が悪化する季節や場所を記録し、アレルゲンを特定する手がかりにする
・動物病院でアレルギー検査(血液検査)を受け、原因物質を特定する
・獣医師の判断に従い、抗ヒスタミン薬やステロイド薬で症状をコントロールする
・アレルゲンを完全に排除することが難しい場合は、免疫療法(減感作療法)を検討する
以下は、「環境アレルギー」の注意ポイントです。
・症状が季節によって変化する場合は、花粉などが原因の可能性が高い
・アレルゲンを特定できない場合でも、清潔な室内環境を保つことが症状緩和につながる
・自己判断でステロイド薬などを使用せず、必ず獣医師の指示に従う いずれの環境アレルギーへの対処でも根気強く原因を探ることが大切ですが、症状が重い場合は早めに動物病院に相談しましょう。
次は、「愛猫のアレルギーへの日常的な対処法」をまとめて見ていきましょう。

かゆそうにしている愛猫を見ていると、飼い主さんとしてはなんとかしてあげたいですよね。 以下は、愛猫のアレルギー症状を和らげるために日常生活でできる対処法です。
アレルギー対策として、定期的なブラッシングが有効です。 ブラッシングにより、被毛に付着した花粉やホコリなどのアレルゲンを取り除くことができます。 また皮膚の状態を確認しながらブラッシングすることで、早期に異変を発見することにもつながります。
愛猫のアレルギー対策として、日々の食事管理を徹底することも重要です。 食物アレルギーが疑われる場合は、原材料がシンプルなフードや、アレルゲンになりにくい素材を使ったフードに切り替えることを検討しましょう。 おやつも原材料を確認し、アレルゲンが含まれていないものを選ぶ習慣をつけると安心です。

猫のアレルギーは完治が難しいこともありますが、原因を特定して適切にケアすることで症状を大幅に和らげることができます。 愛猫に気になる症状が見られる場合は、早めに動物病院を受診してアレルゲンを特定することが大切です。 日々の環境を整え、食事に気を配りながら愛猫のアレルギーと上手に向き合うことで、愛猫が快適に過ごせる生活をサポートしてあげましょう!