猫の口内ケア愛猫の虫歯と歯周病を防ぐために飼い主ができること

猫も人間と同じように、口内トラブルに悩まされることがあります。特に虫歯や歯周病は、放置すると全身の健康に悪影響を及ぼすことも。愛猫の健康を守るためには、日頃からの口内ケアが欠かせません。

そこで今回は、「猫の虫歯と歯周病について」や、「愛猫のための口内ケア方法」「動物病院での口内ケア」についてご紹介します。

🐱猫の虫歯と歯周病について

猫の口内トラブルは、飼い主さんが気づきにくいものですが、放置すると深刻な問題を引き起こしかねません。特に虫歯や歯周病は、愛猫の健康や生活の質に大きく影響します。猫が虫歯や歯周病になると起こる可能性のある悪影響とは、以下のようなものです。
・食欲が低下する
・口臭がひどくなる
・歯が抜け落ちる
・顔が腫れる
・よだれが増える
・全身に細菌が回り、心臓病や腎臓病のリスクが高くなる
飼い主さんは愛猫が健康的な生活を送れるよう、日頃から口内ケアを行いましょう。

次は、「愛猫のための口内ケア方法」を見ていきましょう。

🐱愛猫のための口内ケア方法

愛猫には、虫歯や歯周病を予防して健康的な生活を送らせてあげたいですよね。以下のような口内ケア方法で、愛猫の口内環境を守りましょう。

歯磨き

「歯磨き」は、最も効果的な猫の口内ケア方法です。猫の歯垢は2～3日で歯石になってしまうので、毎日の歯磨きが虫歯や歯周病の予防に最適です。「歯磨き」は、愛猫に専用の歯ブラシやガーゼを使って歯を磨いてあげるだけ。このときに使用する歯ブラシは、猫専用の柔らかいブラシを選んでください。「歯磨き」は、以下のような手順で行いましょう。
・愛猫の口周りを触ることに慣れさせる
・歯ブラシやガーゼを見せて、口内に入れることに慣れさせる
・歯ブラシで優しく歯の表面を磨く
・上手にできたら、思いっきり褒めてあげる
以下は、「歯磨き」の注意ポイントです。
・無理やり押さえつけて行わない
・少しずつ慣れさせて、焦らず進める
・愛猫が嫌がったら、すぐに中断してリラックスさせる

デンタルケアおやつ

猫の口内ケアとして、「デンタルケアおやつ」もお勧めです。噛むことで歯垢を落とす効果のあるデンタルケアおやつは、歯磨きが苦手な猫にも使いやすいですよね。デンタルケアおやつには、下記のようなタイプをお勧めします。
・歯垢除去効果のあるガムタイプ
・噛むことで歯の表面をきれいにするスティックタイプ
・口内環境を整える成分配合のおやつ「デンタルケアおやつ」は、以下のような手順で与えましょう。
・愛猫の好みに合ったおやつを選ぶ
・愛猫に適量を与える
・おやつを食べている様子を観察する
・喜んで食べたら優しく声をかける
以下は、「デンタルケアおやつ」の注意ポイントです。
・愛猫に合ったサイズや硬さのおやつを選ぶ
・愛猫が集中して食べられるように、静かな環境を用意する
・与えすぎは肥満の原因になるので、適量を守る
・喉に詰まらせないよう、食べている様子を見守る

口内ケア用品

「口内ケア用品」も、猫の口内ケアに効果的です。口内ケア用品とは猫用の口内スプレーや液体歯磨きのことですが、歯磨きと併用することでより効果が期待できます。「口内ケア用品」には、以下のような使い方があります。
・口内スプレー＝猫の口内に直接スプレーして、口内環境を整える
・液体歯磨き＝飲み水に混ぜるだけで、歯垢の付着を抑える
・歯磨きジェル＝指やガーゼにつけて歯に塗り、歯垢を分解する
以下は、「口内ケア用品」の注意ポイントです。
・愛猫が嫌がらないよう、無香料や低刺激のものを選ぶ
・効果を実感できるように、毎日継続して使用する
・口内ケア用品だけに頼らず、できるだけ歯磨きも併用する
いずれの口内ケア用品でもおやつを活用すると猫の協力を得やすくなりますが、あげ過ぎには注意しましょう。